アパートに閉じ込められた

7月27日
もう夏休みか
しかしオレには関係ないよな
どうせ夏休みじゃなくても毎日やすみだし
今日も何も起こらない

7月28日
ニュースで新作ゲームの発売とかいうのがやっていた
ほしいと思うんだが外にでるのはイヤだ
でもゲームはほしい

7月28日
ニュースで新作ゲームの発売とかいうのがやっていた
ほしいと思うんだが外にでるのはイヤだ
でもゲームはほしい

明日注文しよう

7月29日
ゲームを注文しようとしたら
ネットに接続することができなくなっていた

一日中試したが一向につながらなかった

ゲームが頼めないじゃないか

7月30日
今日もネットにつなげない
俺は一人ぼっちだ
明日、ゲームを買いに外へ出てみようかな。

7月31日
玄関のドアがあかない

8月01日
長い間外に出ていなかったからドアが壊れているのかもしれないと思い
金属バットで精一杯叩いたがこわれなかった
どうなってるんだろうか
鍵はかかっていないのに
体がなまっているのだろうか

8月02日
朝起きたら机の上に紙がおいてあった
赤い文字で「たのしいたのしいゲームのはじまりです」と
なんなんだよ……こええよ

8月03日
玄関はあきらめ　とりあえずベランダに出ようとしたのだが
ベランダに人が倒れていて驚いた
部屋に入れてあげようと思ったが玄関と同じく窓が開かず、無理だ
そのばで声をかけたけど聞こえないのか倒れたまま
オレの部屋のベランダなんだけどなぁ・・・

なんか　視線を感じる

8月04日
もしやと思い部屋中の窓を確認したのだが、やはり開かない

え？閉じ込められたってやつ？
でも誰に……オレなんかしたっけか

8月05日
電話もつながらない
ベランダの人は相変わらず倒れている
静か過ぎる

もう寝るしかない

8月06日
誰かが朝から玄関を叩いている
コロスとかなんとか言っているのが聞こえる

え？これってドッキリ？
ドッキリだよね？ドッキリなんだよね？？？

誰か返事してくれよおおおお！！！！！！！！！！！！

8月07日
相変わらずあいつは玄関を叩いている
頼むから玄関、破られないでくれ　本気で怖い

毛布に包まり震えて過ごした

8月08日
「1ヵ月後、楽しみです」
朝起きたら机の上にまたメッセージを見つけた
わけがわからない

わからないけど怖くてうんこもらした

8月09日
オレ最高
外出したときに冷凍食品とかをまとめて買っとくオレ最高
食べ物には困らない　電気が止まらなければ

ベランダの人が二人に増えた

8月09日
やかましい
玄関を叩く音が恐ろしくでかい
そして時折聞こえる「コロス」という声

俺はもうダメなんじゃないだろうか
ネットができないせいで女の子分が不足している

8月10日
視線を感じる

だれかがおれをみている

8月11日
ダメだ
ここのところ玄関のあいつのせいで睡眠不足だ
というかベランダのやつちょっとずつ動いてないか？
目線がオレを捕らえている

8月12日
折り紙をして遊んでみた
おもしろくない
ベランダの人が完璧にオレを見ている
二人そろってオレを見つめている
正直、怖い
バットで殴り殺してこようか

というか本当に死んでるのか生きてるのかわからない
なぜ動く

8月13日
いや、ここのマンションって強化ガラスだったかな
バットでヒビすら入らない窓ってどういうことだろうか
しかもベランダで寝てた二人は俺が窓を叩いたら起きやがった
うーうーうなってやがる

文面だと強がってますけどもう死にそうです
怖くてもうダメです
誰かたすけて……誰か……

8月14日
もういやだ怖い
玄関を叩き続ける正体不明の野朗
ベランダで窓に体当たりし続ける二人組み
今日気づいたがベランダにいるやつらは明らかに人間じゃない
目がやばい　でかすぎる　ゲームでこんなやついたよ……
まっすぐにオレを見つめるな怖い怖い怖いこわいこわいこわいこわい

8月15日
ベランダのやつが8人に増えた
窓への体当たりの音が玄関を叩く音に負けないくらいにでかくなっている
壊れないでくれ頼む　頼むから

オレのそばにこないでくれ

8月16日
気分転換にＤＶＤをみることにする
これからはＤＶＤで気分を紛わそう

紛れるわけないけど

8月17日
とりあえず家にあるお笑い系のＤＶＤとアニメのＤＶＤを全てみようと誓った
外に出られないし
そして何よりベランダを見たくない
増えすぎだ、、

ベランダの人にアニメのＤＶＤで得たセリフをぶつける
「この中に宇宙人、未来人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい。」

どことなく　体当たりが強くなった気がした

8月18日
「残り20日。楽しみですね」
朝起きたらメッセージを発見した
あと20日って何だ？何が起きるんだ

玄関を叩く音が強くなった気がした　気のせいだろうか

8月19日
なんで気づかなかったんだろうか
電話があるじゃないか

ふふふふふ
これで外に連絡がとれる……
ゲームの注文もできるんじゃないか！！！！？？？

8月20日
絶望
オレには絶望しか残されていないのだと改めて知らされた

8月21日
前に電話は試したじゃないか……
俺はおかしくなったのだろうか

しかしなぜか電話はつながった。

よっしゃあ！！！と思いきや
ゲームショップの店員の声ではなく
ニュースとかでわるいことした人がなるような声が聞こえた

「残念。電話はつながりません」
オマエは誰だ？
「ふふふ　それじゃあ頑張ってください」
おいまてよ

相手は最後にオレに絶望を見せてくれた

「もうそこのアパートにいる人間はあなただけですよ？」

8月22日
どういうことなのだろうか
もうすでにみんなこのアパートから脱出したということなのだろうか
それとももう正体不明のあいつらに……

あぁ、隣に住んでた双子の女の子達はどうしたんだろうか
まだこの世にいるのかな…
あいたい　あいたい　またピンポンダッシュしたい

8月23日
机の上にまたメッセージを発見した
「ふふふ　急がないとどうなっても知りませんよ？」

玄関を叩く音がより一層でかくなった気がした
一転してベランダの人は昨日までの暴れっぷりが嘘のように全員倒れている

オレをみつめながら

8月24日
トイレから手が出てきていた

8月25日
昨日の出来事のもう俺はダメだ
どこから何が出てくるかわからない
もともとひきこもり気味でそういうのの耐性がないのに
もうこれはオレには何もできない
手コキとかにぎりつぶされたらこわい

押入れにこもってよう。
もうダメだ

8月26日
暗い怖い。
押入れの中に逃げたのは失敗だった
暗いし怖いし寒い。
そして外の状況がつかめない

外に出ようとふすまをあけたら誰か立っているとかありそうでこわい
押入れから出ることもできなくなった　俺がヘタレなせいで

押入れの中にいても怖い
出ようとするのも勇気がいるし怖い

俺はどうすればいいんだ

8月27日
玄関の方で一際でかい音がなった
これはもうダメなのかもしれない
死を覚悟しよう

8月28日
何かが部屋の中を歩き回っている
きっと玄関が破られたんだろう

俺は相変わらず押入れの中で息を潜めている
怖い　まだ見つかっていない　怖い　怖い

足音が近づいてくる

8月29日
いつまで歩き回ってるんだよあいつ
そろそろ恐怖の限界だ

昨日から押入れに近づいたりはなれたりを繰り返している
くそっこわい　
アイツ、実はオレがここに隠れていると気づいているんじゃないだろうな

まったく俺はどうすｒ………………………………………………………………………………………………

8月30日
いきなりふすまが開かれた
俺は心臓が止まった
もう死んだかと思った

というか　鈍器で殴られた

オレの意識は飛んだ

8月31日
俺は今倒れている
ここはどこだ

ん？あそこにいるのは……オレ？
あそこはオレの部屋か？

じゃあここは？
俺は一体どうなった？

わけがわからない

9月01日
ダメだ動けない
少し動くと体が痛む

ここがどこなのかわからない
窓越しにいるもう一人の俺は
金属バットを持って何処かへ行った

この光景を知っている気がする

9月02日
俺は何も出来ない
ただ寝転がるだけだ

俺は窓越しにもう一人のオレの行動を見つめ続けた

9月03日
もう一人のオレを観察し続けて
何日経ったかな…
あいつは俺を気味悪いというような目で見つめている

くそう　目をそらしたらまけな気がする
見つめ続ける

9月04日
俺が目を覚ますと
俺の横に誰か倒れていた

っておい！　こいつはベランダにいた気持ち悪いヤツ！！！
ダメだ！助けてくれ！！怖い！！

しかし俺は体を動かすことが出来ない

9月05日
部屋の中のもう一人のオレは
バットをもって俺のほうに近づいてきた

助けてくれ！！俺！！助けてくれ

もう一人のオレは窓をバットで叩いた
早くここから出してくれ！　窓を割ってくれ！早く！！！

何故か体の痛みが消えた
俺は窓越しにもう一人のオレに向かって叫んだ

しかし声にはならない

9月06日
窓は割れなかった　もう一人のオレも気味悪がってどっかいってしまった

あれ？
ちょっと待ってくれ？
ひっとしたらここはベランダなのか……？
俺の部屋の？

そしたらあの時にみた　ベランダのあいつは……俺だったのか？？？？

9月07日
窓に映った俺の顔は　あのときベランダでみた「そいつの顔」と同じだった
まさしく　ベランダで倒れていた
俺をずっと見つめていたそいつそのものだった

そして今俺のよこに倒れているそいつの顔も
新しく増えた　やつらも

みんな……俺？

9月08日
「そういうことです」

いつのひか電話で聞いた声が聞こえた
「あなたがベランダで見たものは　あなただったんですよ」
わけがわからない　考えがついていかない
「このままじゃあ　あなたは　あなたにころされます」
部屋にいる俺は　ベランダのやつらには手を出さなかったはずだ
「それは玄関からの侵入者がいたからです　いなければベランダに手を出します
現に、今、玄関には誰もいません」
なぜだ？
「玄関にいたのもまたあなただからです」
わけがわからない
「これからあなたにチャンスを与えます
このままベランダで　部屋にいる自分自身に殴り殺されるか
それとも玄関から進入し、自分自身を殴り殺すか」
何言ってるんだ。。。。こいつ。。。
「このままここにいれば殺されます………が」

玄関に行けば殺されることはないと。
「そういうことです」

俺は死ぬのはイヤだ。それに俺は俺だ。。。
部屋にいる俺は俺じゃないんだ。もし死んでも何もない……

9月09日
気がつくと俺は　自宅の玄関の前に立っていた
部屋にいる俺のせいで死ぬ所だったと思うと腹が立ってくる
くそう　コロス！　今の俺は死ぬことはない！！
はは！！ははははは！！！！　コロスコロスコロス！！！！
はははははははははｈ！！！！

「そして繰り返すんです　永遠にね」

―　おわり　―

オチがうまくかけなくて何回も書き直してた
くだらないことに付き合ってくれてありがとｗ　はよねろよーｗおつ