まる子のバトルロワイヤル
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まる子のバトルロワイヤル―続き―
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まる子のバトルロワイヤル―終―
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まる子『あわわ!遅刻しちゃうよ!』
母『あんたがいつまでも寝てるからでしょ!』
まる子『わかってるよ!』
ドタドタ
母『遠足楽しんでくるのよ』
まる子『はーい』
―学校―
先生『皆さん、今日は楽しい遠足です。』
山田『わーい!わーい!遠足だじょー!』
まる子『あたしゃ朝から疲れたよ…トホホ』
たまえ『まるちゃん今日は楽しもうね』
まる子「う、うん。駄菓子屋でおじいちゃんといっぱいお菓子買ったもんねー。ほら、こんなに』
たまえ『わぁ、まるちゃんスゴイね。』
先生『みんないますね、ではバスに乗りましょう。』
山田『バスだじょーバスだじょー』
花輪『僕はこういう乗り物はめったに乗らない主義なんだ。』
まる子『そらあんたはね…』
みぎわ『素敵だわ…///花輪君///』
花輪『あ、あはは…』
野口『クックック』
はまじ『富士山行くのなんて初めてだなぁ、ウチの爺ちゃんは昔てっぺんに登ったらしいぜ。』
まる子『スゴイねぇあんたの爺ちゃん。』
はまじ『そんときに大事な写真落したのなんのって大騒ぎしたらしくてさぁ。』
まる子『へぇ。』
小杉『誰もそんな事聞いてねぇよ、それより昼飯がたのしみだぜぇ。』
まる子『いつも飯って、あんたそんなだから太るんだよ。』
小杉『なんだとお!』
たまえ『まぁまぁ2人とも;』
山根『酔ってきた…い、胃腸が…』
グルルル
藤木(なんか大変そうだけど気付かないフリしとこ…)
永沢『山根君大丈夫かい、僕の酔い止め貸してあげるよ。』
山根『あ、ありがとう…助かるよ』
永沢『藤木君、なんで隣りの君は声くらいかけてあげなかったんだい?』
藤木『え、なんの事?』
永沢『とぼけるなよ、だから君は卑怯なんだよ。』
藤木『うっ!ぼ、僕はなんにも知らないよ永沢君!』
永沢『まったく…』
藤木(くそう…いつも僕を卑怯者呼ばわりして…)
キートン『当然である。』
大野『おいみんな外見ろよ!』
皆『おおー!』
丸尾『ずばり!富士山でしょう』
ブー太郎『綺麗だぶう。』
大野『近くでみるとおっきいなぁ。』
杉山『あそこでサッカーしてぇ。』
たまえ『お昼ご飯一緒に食べようね。』
まる子『うん』
シュゴー
花輪『今のはなんの音だい?』
シーーー
はまじ『ガス漏れみたいな音がしてるな…。』
山田『あはは、あはは、だのじいじょー…
…あで?なんだかオイラ眠くなってきたじょ…』
永沢『な、なんだこれは、急に眠く…なっ…t…』
小杉『グー ……そんなに食えねぇよ…//グー』
たまえ『…るちゃn…まるちゃん…まるちゃ…』
まる子『…』
Part1
まる子(う…あたしゃまだ眠いよ、うう…)
…って…!!
まる子『はっ!すっかっり寝てたよ…』
まる子『あれ?ここどこ?森?皆は?』
まる子『それに首に変な輪がついてるよ…』
まる子『あれ?おかしいねぇ、これ取れないよ… 』
まる子『腕時計に、地図、コンパス、水の入ったペットボトル…まるでここで生活するまたいじゃないか…気味悪いねぇ。』
まる子『なんだかポケットが重いねぇ…』
ガサゴソ
まる子『!』
まる子『うわぁ!』
ゴト
まる子『何であたしのポケットに折畳みナイフが入ってるんだよ!?
やだよなんだか怖くなってきたよ…。』
まる子『たまちゃん…みんなぁ…。』
たまえ『みんなどこにいるの…まるちゃん…。』
たまえ『今持ってるものは、遠足のリュックサックと、落ちてた時計とコンパスと地図と水』
たまえ『それと首からかけるひものついたカメラ。』
たまえ『どうしたらいいの…』
たまえ『へんな首輪が取れないよ…』
たまえ『でも探さなきゃ…まるちゃんもキットどこかにるはずだから。』
たまえ『地図みても場所が全然分からないや…今あたしどこにいるんだろ』
たまえ『まるちゃんはどこにいるんだろ…』
花輪『くぅ…まだ頭が痛いよ…』
花輪『昼間なのにここは暗いね、どこだろう。』
花輪『それに落ちてたものを見た限り、ベトナムに行った時にじいやに見せてもらったサバイバルゲームを思いだすよ。』
花輪『お、携帯電話が落ちているじゃないか。僕はついてるかもしれない。』
花輪『電池残量1か…、大切にしなきゃな。』
花輪(しかし不思議だ…こんなに木が茂る所なのに何で電波がとどくんだろう…)
花輪『今はみんなを探さなきゃな…はぁ…』
花輪『まったく…レディーたちはどこにいるんだい。』
―中央部・川―
小杉『うぅ…腹減ったなぁ、ペットボトルの水もうのんじまった。』
小杉『おお!川があるじゃねぇか、ラッキー!』
ゴクゴク…
小杉『うめぇ!』
小杉『それにしても腹減ったなぁ、皆探す前に飯にするか。』
小杉『それにしてもこの包丁なんだよ…危ねぇなぁ…、調理でもしろってのか?』
―北部・密林―
藤木『なんだよ!この首輪!はずれないじゃないか』
藤木『それにみんないないし、不気味だなぁ…』
藤木『なんだよこの大きいのは…?』
!!
藤木『か、火炎放射器!?』
藤木『ここでこんな物使ったら大変じゃないか!』
藤木『それに地図とかもあるけど全然わかんないし、どうしろっていうんんだよ!』
藤木『動くと迷いそうだし…誰か来るのを待とう…。』
―北北東・湿地帯―
永沢『うぅ…長い間寝てたみたいだ。』
永沢『ジメジメするなぁ…』
永沢『なにか、いる!?』
永沢『う…うわぁ!ヘビだ!』
永沢『くるな!くるなぁああ!』
ズタッ
永沢『いたたた…こんな時につまづくなんて』
永沢『これは…』
永沢『…斧!?いいところにあった』
永沢『ええ゛えぃっ!』
ズサッ
―西部・湖―
ブー太郎『湖があるブー』
ブー太郎『空は木が高くて見えないブー…ここはどこだブー』
ブー太郎『…チェーンソーが落ちてるブー…まさか動くのかブー…?引いてみるブー』
ブォオオン!
ブー太郎『うわぁあ!動いたブ、危ないブー!』
ブー太郎『こんなもんあっても役に立たないブー…』
ブー太郎『ブー』
―西南西・小川―
山田『おはよだじょ!』
山田『あで?みんなどこだじょ…?』
山田『暗いじょ!怖いじょ!うわ゛わ゛わーん!』
山田『ぐじゅん…カナヅチがあるじょ…』
山田『あばば!カチカチ楽しいじょ!』
山田『カチカチ!カヂカヂ!ガヂガヂ!』
山田『みんなに自慢する゛じょー』
―東部・林―
杉山『くそ!この首輪取れねぇ!』
杉山『そんな事より今はみんなを探さなきゃな。』
杉山『どこかにいるはずだ…』
杉山『オレたちは突然眠って起きたらこんな森の中…』
杉山『もしかして誰かに連れて来られたのか?』
杉山『ご丁寧に時計や地図までおいてくれるなんて…それにサッカーボールまである。』
杉山『一体なにが始まるっていうんだ』
杉山『それにしてもここは暗いな』
杉山『どこか高い所に登れれば…』
―南部・密林―
みぎわ『ここはどこ…花輪くぅん…』
みぎわ『そうだわ、私達は深く愛し合ったために引き裂かれたロミオとジュリエットなのよ//』
みぎわ『待っててねぇえ、花輪くん///』
キートン『勘違いするな』
みぎわ『地図と時計とコンパスと水…花瓶があるわ、やだぁ///花瓶なんて素敵じゃない///うふん///私みたいに綺麗だわぁん///』
みぎわ『みんなに秘密にしてリュックでアマリリス連れて来たもんね、花輪くんびっくりするかしらぁん///グフフ//』
アマリリス『わんっ!』
みぎわ『私もあんたみたいな首輪ついてるのよ…
アマリリス、花輪君の匂いを辿ってくれない?』
アマリリス『わん!』
みぎわ『いい子よ、アマリリスちゅああん///』
ジー!
みぎわ『何!?何!?』
アマリリス『くーん…』
?『えーマイクテスト、マイクテスト。』
Part2
アナウンス『えー、皆様こんにちは♪こちら本部よりお送りしてます♪』
アナウンス『これから皆様には殺し合いをしてもらいます♪』
藤木『ひぃい!こ、殺し合いぃ!?』
アナウンス『それでは簡単にルールを説明します♪』
アナウンス『あなたたちの今いる場所には、時計、地図、コンパス、水、武器がそれぞれ置かれています。』
アナウンス『それらの使い方は自由です♪上手く使って最後の一人になるまで殺し合ってください♪』
ブー太郎『だれだブー…狂ってるブー…そんな事できるわけないブー』
アナウンス『期限は三日間、明々後日の日の出までに、2人以上残っていたら…』
小杉『なんだってんだよ…』
アナウンス『全員の首輪が爆発しちゃいまぁす♪』
永沢『!?…う…嘘だろ…』
アナウンス『あとー…首輪を無理に外そうとしても爆発しますから気をつけてくださいね♪』
杉山『あ、危なかった…』
アナウンス『皆様には領域があります、最初は皆様のスタート地点から半径300mが皆様の領域です。そこを出ても首輪が爆発します』
たまえ『そんな…距離なわかんないよ…』
アナウンス『誰かが死ぬ度に生きてる全員の領域が広がりますからドンドン殺してください♪』
アナウンス『待ち伏せするもよし、攻め込むもよし、武器を奪い取るもよし、殺し合いはノンルールです♪』
アナウンス『死者については、朝昼夜に一日三回の時報にて連絡します♪』
アナウンス『今からバトルロワイヤルが始ります、存分にお楽しみください♪』
藤木『なんだよ…いきなり…』
藤木『みんな死ぬのかな、僕も死ぬのかな』
藤木『いやだ!ぼ、僕は死にたくない!』
藤木『へへ…そ、そうだよ、ぼ、僕にはコレがあるんだ…コレさえあればみんな死んじゃうんだ。』
藤木『へへ…へへへ』
藤木『永沢君、もう卑怯なんて言わせないよ。』
Part3
まる子『夢だよ…あたしよく寝るからキット夢みてんだよ… 』
痛!
まる子『ナイフがこすれたよ…痛いよ…夢じゃないよ…うわ゛ーん!』
まる子『たまちゃん…だまぢゃーん!…おうぢ帰りたいよぉ…』
たまえ『まるちゃん…どにいるの…寂しいよ、怖いよ』
たまえ『あたしたち死んじゃうのかな』
たまえ『まるちゃんにだけは会いたい…』
たまえ『あたしが弱気になっちゃダメだね。まるちゃん探さなきゃ…』
たまえ『でも、どこに行けば…』
ドン!
たまえ『な、なに!今の音!?』
ドン!
まるお『ひぃっ!まさかホントに玉が飛ぶとは…』
まるお『ズバリ!実弾でしょう!』
まるお『こんなものは人に向けたくないものです…しかし…ウーム』
キートン『なやんでる暇はない』
山根『さっきの音は?ピストル?』
山根『あれを奪えば、僕は…ククハハハハ!』
山根『クハハ…ぐ…笑いすぎて…胃腸が…』
キートン『自業自得である』
山根『オレの武器は、注射器か…クク』
山根『音のした方へ行こう…』
サッサッサッ
杉山『高い所に登れたら、ここがどこか分かるはずだ。』
杉山『殺し合うなんて間違ってる、みんなを探して、ここから逃げる方法を考えるんだ。』
杉山『この丘を登って行けば…』
杉山『険しい斜面だ、とりあえず、荷物はおいて行こう…』
杉山『でもサッカーボールだけは…手放せねぇや…』
杉山『ボールは持って行くか、荷物はここを降りてきた時に取れば良いさ。』
Part4
ブー太郎『困ったブウ…人殺しなんて無理だブウ…』
ブー太郎『でも死ぬのも怖いブ…』
山田『あ゛あっ!ブー太郎だじょ!』
ブー太郎『山田君だブー!?一人は怖いブ助けてブ!』
どす!
ブー太郎『ブ?』
山田『あはは!ブー太郎あだまから血でてるじょ!』
ブー太郎『うわぁああ゛!』
どす!どす!
山田『あばば!カナヅチ楽しいじょー!』
ブー太郎『痛いブー!やめるb
カチン!
ブー太郎『ぁあああ゛あ゛!』
山田『顔がぐぢゃぐぢゃだじょ!面白いじょ面白いじょ、カチンカチン!あばば!
血だじょ、血だじょ!』
ブー太郎『…ぶ…お母さん…お父さん…とみこ…』
がちん!
山田『ぢ!だ!じょー!』
あばばばば!
山田『お、こではなんだじょ?』
ブオオオン!
山田『あばば!楽しいじょ!ブオオン!ブオオン!』
山田『もらってくじょ!あはは!』
花輪『携帯電池残量があと一つ…か。』
ピッ
花輪『繋がってくれ!』
トゥルルル
ツッ
ヒデ爺『はいもしもし、こちらはh…』
花輪『ヒデ爺!時間がないんだ!』
ヒデ爺『その声は!?ぼっちゃま!どうなさいました』
花輪『このままじゃみんな死んでしまう、時間がない、僕のリュックに着けてるGPSを探索してここへきてくれ!』
ヒデ爺『待ってください一体何が!?』
ツーツー
ヒデ爺『ぼっちゃまや皆様の身に何が…』
ヒデ爺『待っててください、私ひでじめがリムジンでお迎えにあがります。』
ヒデ爺『それまでどうかご無事で…』
藤木『お、誰かいるなぁ…』
笹山『ふ、藤木君?』
藤木『笹山さんじゃないか!』
笹山『助けて、藤木君』
藤木(こんな所で会えるとは思ってもなかったな…うぶぶ//今日の僕は神にだってなれる//)
笹山『どうしたの?藤木君?』
藤木『動くな!動いたらこの火炎放射器で焼殺すからな』
笹山『やだ藤木君…怖いよ…やめようよ…。』
藤木『僕は本気だよ!』
ブオ!
笹山『きゃっ!』
藤木『分かったらおとなしくついてくるんだ』
笹山『うん…』
藤木『はいだろ!』
笹山『はい……うぅ』
小杉『しっかしもう昼過ぎだなぁ…あぁ飯ぃ』
野口『…』
小杉『野口じゃねぇか、おめぇまさかオレを殺す気じゃあ…』
野口『それはないさ…クックッ
食料ならその川をくだって行ったらあるよ。クク』
小杉『おお!サンキュー!』
ダッダッダッ
小杉『飯飯ぃ!』
野口『すっかり忘れてるね…
…領域クックック…』
まる子『川だ…ここを辿れば、誰かいるかな』
まる子『ん?誰かこっち来てるね。』
まる子『小杉じゃあん!』
小杉『おお!さくらめしめs…』
ぴー!
小杉『あぁああ゛ぁ!』
ドーン!
まる子『え?…あ?え?』
まる子『…小杉?こす…小杉ぃ!』
山根『見つけたぞ、あの銃の持ち主はまるお君だったのか。』
山根『やぁ、まるお君。』
まるお『ひい!あ、山根君じゃないですか。』
山根『まるお君…胃腸が…』
まるお『大丈夫ですか!?』
山根『うぅ…すまないけど、僕の横にあるリュックから薬をとってくれないか?』
まるお『わかりました!』
ガサゴソ
まるお『あれ、ありませんねぇ…』
ザク!
まるお『ひぎいっ!』
山根『クク』
ばしっ
山根『銃はいただくよ』
まるお『足が!足が!チクチク痛いでしょう!』
山根『さよならだよ、まるお君』
まるお『ひいい!』
ドン!
山根『ちっ、外したか!』
山根『林に逃げたか…無駄だよククク』
大野『随分と歩いた…、ん?』
大野『平岡!しっかりしろ!』
大野『死んでる…』
大野『手紙が置いてある…゛のろ゛』
大野『どういう意味だ。とにかくここは危険だ…誰かを探さないと、みんなでここを逃げ出すんだ。』
Part5
ともぞう『まる子は富士山かぁ、わしも一緒に行きたかったもんじゃ。』
お婆ちゃん『これこれおじいさん、体がついていかんよ。』
ともぞう『何を言うか、ワシはまだまだこの通り!』
ギクッ!
ともぞう『あー!れー!』
キートン『いわんこっちゃない』
ともぞう『うぐぐ…
おや?あれは花輪君の家のリムジンではないか。こんな時間にドライブなんてわかいのぉ、ええのぉ。』
ともぞう『おーい!』
キキィ!
ともぞう『そんなに飛ばして、ドライブですかな?』
ヒデ爺『さくらさんじゃないですか、ドライブなんてとんでもない、今取り込んでおりまして。』
ともぞう『何かあったんですかな?』
ヒデ爺『実は…かくかくこうこう…』
ともぞう『なんですとぉお!?それは一大事ではありませんか!
それにそこにはまる子も…』
ヒデ爺『それ故私が調べに行こうとしているのです。』
ともぞう『ならわしも一緒に!』
ヒデ爺『いえいえさくらさんのような人まで巻込んでは滅相もない。
一応私、空手四段、柔道五段、英検一級、エネマグラ検定二級、テコンドー二段、クラブガマ黒帯でして…』
ともぞう『ワシはそこまでは…
じゃが行きたいんじゃ
頼む!このさくらともぞう一世一大の願いを聞いてくれ!』
ヒデ爺『仕方ありませんね…この件はどうか内密に。』
ともぞう『ひでじさん恩にきるぞ!』
ヒデ爺『では、参りますか。』
ブオン!
ともぞう参☆戦
Part6
藤木『もう夕方だね。』
笹山『…はい。』
藤木『どうだい僕と見る夕日は?』
笹山『…』
藤木『どうだいって聞いてるだろ?』
笹山『今日の藤木君変よ!』
ばしんっ!
笹山『きゃあ!』
藤木『僕に逆らうとどうなるか言ったろ!ほら、素直に最高って言えよ!』
笹山『…最高よ…』
藤木『ぐふふぅ///そうだよ、それでいんだよ、最初からそうしてれば良くしてあげるからさ、僕が君を守るんだよ///ぐふふぅ///』
笹山『…』
笹山(何よあいつ…キモチワルイ…最悪だわ…)
藤木『僕にはやらなきゃならない事があるんだ…ほら!行くぞ!』
笹山『はい。』
まるお『ハァハァ…だいぶ走りました…ここは湖みたいですね。』
まるお『ひぃ!あ、あれは…すばり遺体でしょお!クラスの人でしょうけどもはやなんなのか分からない形に…一体誰に…』
まるお『何か落ちてますねぇ…”のろ”
これはなんでしょうか?
拾って置きましょう。』
まるお『川をたどれば誰かいますかね。』
ガサガサ!
たまえ『だ、だれ!』
?『しねっ!』
たまえ『きゃあ!』
カシャッ!
?『くっ!』
たまえ『フラッシュがこんな所で使えるなんて、
早く逃げなきゃ!』
サッサッサッ
たまえ(セルフカメラだから映った写真で犯人が分かるはずだわ、パパが使うの良くみてたから使い方がわかる!逃げ切らなきゃ)
まる子『また誰かいるよ…もう爆発はやだよ…』
まる子『まるお!』
まるお『さくらさん!』
まる子『まるお、みんなは!?ここはどこ!?』
まるお『わかりません。』
まる子『あんたそれでも委員長かい!しっかりしなよ!』
まるお『まぁ落ち着いてください。』
まる子『落ち着けるわけないじゃん!だって、死んでんだよ、友達が死んでんだよ!うわーん!』
まるお『私も辛いのです…しかし冷静にみんなを見つけるしかないのです。』
まる子『…ごめん。』
まるお『私は武器を山根に取られました。』
まる子『や、山根が!?』
まるお『彼はみんなを殺す気でしょう』
まる子『あたしゃどうすりゃいいんだよ…トホホ』
まるお『見つかりにくい所に隠れて逃げるしかなさそうですね…明日日が登ってからにしましょう。』
まる子『そうだね、それにあたしゃお腹ペコペコだよ。』
まるお『おやつでも食べましょうか。』
まる子『うん…』
Part7
ヒデ爺『もうすっかり夜ですね。』
ともぞう『そうじゃなあ。』
―孫思い 夜空の星を 眺めゆく―ともぞう心の俳句
ヒデ爺『お家を抜け出して大丈夫なのですか?』
ともぞう『いやぁ、孫には変えられんよ。』
ヒデ爺『いいおじいさんですね。』
ともぞう『なんかてれるな////』
ヒデ爺『…;』
ピーピー
ヒデ爺『GPSの詳しい位置が分かりましたよ。』
ともぞう『どこじゃ?』
ヒデ爺『これは…』
杉山『ふぅ…随分登ったな、よし!やっと全体が見渡せるぞ!』
杉山『ここは…』
ヒデ爺『彼らがいる位置は……』
ともぞう『…ゴクリ。』
ヒデ爺『富士樹海です。』
Part8
杉山『富士の樹海じゃねぇか…こりゃはやいところ誰かと合流しねぇとまずいな。』
杉山『走って降りるか。』
サッサッ
ずこっ
杉山『いってぇなぁ、誰だよ』
杉山『大野じゃねぇか!』
大野『杉山ぁ!』
杉山『無事で良かった。』
大野『お前こそ、無事で何よりだ。』
大野『落ち着いて聞いてくれ。ここにくる途中、平岡の遺体を見つけた、おそらくクラスの何人かがすでに死んでいる。』
杉山『マジかよ…、まだ間に合う。みんなを説得しよう。』
大野『おう。』
杉山『あと、ここがどこか分かったぜ。富士の樹海だ。』
大野『やっぱしな、なんとなくそんな気はしていたんだ。』
杉山『迷ったら大変だ、2人で行動しよう。』
大野『分かった。』
大野『お、お前ボール持ってるじゃないか。』
杉山『こいつがオレの武器らしい、喜んでいいのか悲しんでいいのか分からねぇよ。』
大野『まぁ喜べって、やっぱお前にはボールが似合うよ。』
杉山『ここから帰ったら、また一緒にサッカーしような。』
大野『当たり前だろ、約束だぜ。』
杉山『おう!』
たまえ『もうすっかり夜だよ、疲れたよ…』
ジー
テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
アナウンス『1日目夜の報告♪』
花輪『この曲は…G線上のアリア?
いつもなら癒されるこの曲も、今は不気味に感じるよ。』
アナウンス『死亡者報告、長谷川、冬田、前田』
たまちゃん『やだ!嘘だ嘘だ!』
たまちゃん『ブー太郎まで…なんで』
たまちゃん『もうやだよぉ…』
アナウンス『あと57時間、頑張ってくだしいね♪』
ブツ
たまえ『まるちゃんは無事みたいだ…まっててね。』
たまえ『お腹空いたしご飯食べよう…。まるちゃんと食べる約束してたのにね、ごめんね。ごめんね。』
まる子『今日はずいぶんくたびれたよ、トホホ』
まる子『あっ、なんか落ちてるよ!』
まる子『写真?』
まるお『白黒写真ですねぇ、この男の人と女の人は誰でしょうか?』
まる子『うーん…この男の人どっかで見たような見なかったような。』
まる子『わかんないよ、一応持っとくね。』
まるお『そうしましょう。』
ブー太郎忘れてた…
>>144改訂
アナウンス『死亡者報告、富田、長谷川、冬田、前田』
たまちゃん『やだ!嘘だ嘘だ!』
たまちゃん『ブー太郎まで…なんで』
たまちゃん『もうやだよぉ…』
まる子『あ”ー眠いよ。』
まるお『一時間交代で交互に寝ましょう。』
まる子『なんでさ?』
まるお『寝ているところを襲われてはたまりません。2人で協力しましょう。』
まる子『わ、分かったよ、トホホ。』
Part9
永沢『なんとか今日はだれにも会わずにすみそうだ。』
ガサガサ
永沢『誰だ!?』
藤木『やぁ、永沢君。』
永沢『なんだよ、藤木君かぁ、脅かすなよ。』
笹山『…。』
永沢『笹山さん!?君達2人でいたのかい?』
藤木『この娘が僕にずっとついてきたいって言ったのさ。』
笹山『あたしそんなこと言っt』
ギロッ!
笹山『は、はい、自分で藤木君に付いてくって決めたの。』
永沢『そうかい…2人とも熱いねえ。』
藤木『どうしたんだい永沢くん、顔色が悪いよ。』
永沢『そりゃこんな所にいたら顔色も悪くなるさ。』
藤木『嘘をつくなよ、ホントは僕に笹山さんを取られて悔しいんだろ?』
永沢『!?君はなにを言ってるんだい!?』
藤木『悔しいんだろ?動揺してるのがバレバレだよ。』
藤木『知ってるんだよ、君が笹山さんを好きって事くらい。』
笹山『!?』
永沢『う…、そんなのあいつの嘘だよ笹山さん、信じちゃダメだよ。』
藤木『だれかなー、「笹山さんは君みたいな男より僕みたいな男の方が好きなんだよ、将来は僕がお嫁さんにしてあげるのさ。」とか言ってた人は。』
永沢『やめろ!それ以上言うな!』
藤木『ふん、どーせ笹山さんをおかずに毎日オナニーしてたんだろ。』
永沢『あ、あぁあ…。』
藤木『図星だねぇ。』
永沢『やめろ…それ以上言うと、この斧で君を殺すからなぁ。』
藤木『シャラップ、永沢君。君の目は節穴かい?
僕の武器が、ほら、君にも見えるだろ?』
永沢『なんだいそれは…?』
藤木『こうするものさ。』
ブオ
永沢『か、か、か火炎放射器ぃ!』
藤木『どうだい、君の負けだよ。すぐ灰にしてやるからさ。』
永沢『ま、まてよ、話せば分かるだろ。そうだ話合おう。い、一緒に協力しようよ藤木君…』
藤木『声が震えてるよ。玉葱頭。』
藤木『この期に及んで命ごいかい?
君は卑怯者だなぁ。』
藤木『君とは絶交だよ。何度も君に脅された言葉をそのままかえしてやるよ。』
カチ
藤木『ほーら、君の大好きな火だよ。』
笹山『もうやめて藤木君!永沢君は動けないはずよ!』
藤木『お前は黙ってろよ!』
永沢『あ、あぁああ…。』
ピチャピチャ
藤木『あれれ?もしかして漏らしちゃったのかい?ははは、これはとんだ笑いもんだなぁ!濡れた野菜なんてだれも買いませんよーだ。』
藤木『売れ残りの野菜は早く焼却しなきゃね。フフフ。』
永沢『う”あ”ぁ”あ”あああ゛!!!』
藤木『ついに壊れちゃったか。突っ込んで来ても無駄だよ。』
永沢『びゃい”や”あぉぶあぁあ”ああ””!』
藤木『ばいばい。』
カチッ
ブオオ!
藤木『ヒャッハッハッハ!』
永沢『ぁ、あぁああ゛火が、火ぐあぁああ゛!』
…
……
―かあさん火事だよ!―
―君男!何やってんの、早く逃げなさい!、―
―だって、お人形さんが、おじいちゃんがくれた大事なお人形さんが!―
―ダメよ!はやくいくのよ!―
―あぁ!燃えちゃう、お人形さんが燃えちゃう!あ、あああ゛!―
……
…
永沢『火が!怖いよ!熱いよ!熱!あt!火が、火が火が火がぁああhigpjwdtjtaAあ!』
藤木『フフ、最高の眺めだよ。』
藤木『あとは笹山さんと…ジュルリ』
AM2:30
まる子『はぁ、誰もこないねぇ…』
スタタ!
まる子『誰だい!?』
?『その声は?さくらか!』
まる子『はまじ!あんた無事で良かったねぇ!』
はまじ『お前こそな。あそこで寝てるのはまるおか?』
まる子『そーだよそーだよ、まるお起きなよ、はまじだよ。』
まるお『うぅ…はまじ君おはようございます。』
はまじ『はぁ?寝ぼけてんのか?まだ夜だぜ。』
まる子『三人もいて心強くなったよ。』
はまじ『なんとかして脱出しなきゃな。そーいや三人で謎の森から脱出する映画あったな。』
まる子『そんな場合じゃないよ、夜はわりと静かみたいだからとにかく朝にそなえようよ。』
まるお『ずばり明暗でしょう!』
はまじ『おう!』
Part10
ヒデ爺『ようやく着きましたね。』
ともぞう『暗いのお、やっぱしわし帰ろうかの…』
ヒデ爺『何を言ってるんですか!ここからは車を降りて行きますよ!』
ともぞう『ヒデ爺も若いのお…トホホ』
ヒデ爺『それにしても暗いですね、懐中電灯を持って来て正解でした。』
ヒデ爺『さくらさんはどうか私から離れないようにしてくださいね。』
ともぞう『は、はいぃ。』
ザワザワ
ヒデ爺『!』
ともぞう『ひえええ゛!』
イノシシ『ぶびー!』
ヒデ爺『このひでじめに御任せください。』
イノシシ『ぶびーっ!』
ヒデ爺『とぅああっ!』
ドゴン!
イノシシ『ぶ、ぶひ…』
スタッ
ヒデ爺『もう大丈夫です。』
ともぞう『バロスww
…あ!これは失敬!あまりの凄さに一瞬気が動転しておった…;』
ヒデ爺『ははは…いやはや;』
ヒデ爺『これはさておき、先を急ぎましょう。』
花輪『ここは泉みたいだね、やったぞ、これで水には困らない。』
花輪『ヒデ爺は来てくれるだろうか…』
花輪『ああ、愛しのレディー達、待ってておくれよベイベー。』
『は、な、わ、くぅん!』
花輪『さっきだれかが僕を呼んだような。』
『は・な・わくぅーん!///』
花輪『まさか…この声は;』
みぎわ『花輪くぅん!///』
花輪『みみみ、みぎわさん!』
みぎわ『もぉ///心配したんだからぁん///』
アマリリス『わんわん!』
みぎわ『このこに花輪くんを探させたのよ。良い子ねぇアマリリスちゃん///』
アマリリス『くーん//』
花輪『あ、あはは。
それより他に誰にも会わなかったのかい?』
みぎわ『会ってないわ。あたしには花輪くんしか見えないからぁん///』
花輪『あ、ありがとう;』
みぎわ『今日はもう遅いから寝ましょうよ////』
花輪『そうだね。』
みぎわ(花輪くんと一緒に寝れるなんて///あたし今最高に幸せだわ///ぐフフ///)
花輪(まさか最初に会うのがみぎわさんだなんて…やっぱし今日はついてないよ;)
キートン『かくして、それぞれに束の間の休息がおとずれたのである。』
キートン『しかしそんな最中、起きてる輩が一人。』
野口『クックック、楽しいねぇ…クックック』
キートン『二日目へ続く。』
二日目
AM7:00
ジー
テーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
アナウンス『皆さん♪現在の死亡者は、富田、永沢、長谷川、平岡、冬田、前田、土橋』
まるお『夜にやられた人もいるみたいですね。安心できないです。』
まる子『あたしゃだんだん夢なのか現実なのかわかんなくなってきたよ。』
はまじ『もし、オレたちが襲われたらどうする?』
まる子『やだねぇ縁起でもないこといわないでよ。』
まるお『しかし…充分に有りうることでしょう。』
まるお『もし襲われても、みんなクラスメイトです。話せばわかるはずです。』
はまじ『だといいけどな…。』
まる子『たまちゃん…』
みぎわ『花輪くぅん///起きてぇん///』
花輪『うぅ…おはよ;』
アマリリス『わんっ』
花輪『その花束はなんだい?』
みぎわ『花輪くんが寝てるうちに花瓶にお花を集めて作ったのよ///素敵でしょお///』
花輪『ありがとう!』
花輪(結構可愛いところもあるんだね)
みぎわ『ご飯探しに行きましょ。』
花輪『そうだね。』
みぎわ『行くわよ、アマリリス。』
アマリリス『わんっ!』
杉山『もうすぐ丘を降りれるぞ。』
大野『じゃあ丘の下まで競争だ!』
杉山『望む所だぜ!』
大野『リレーの借りは返すぜ!』
よーいどん!
杉山『はぇえな、だけど負けねぇぞ、うおお!』
大野『うおお!』
ダッダッダッ
大野『ちぇっ、同着かよ。』
杉山『ま、丘登って無かったらオレが勝ってたけどな。』
大野『なんだとお!』
杉山『はは、嘘だよ、はははは』
大野『分かってたよ、はははは』
杉山『あれ、おかしい』
杉山『オレの荷物が無くなってる。』
大野『どういうことだ?』
杉山『ここを登る前にここに置いてきたんだけど、それがないんだ。』
大野『ここには食料がないからな…誰かに奪われたのかもしれないな…。』
大野『大丈夫、オレのおやつわけてやるから。』
杉山『ありがとな!大野!』
長山『もうすぐだ…』
ガシャガシャ
長山『時報のスピーカーを分解した工具を使ってこの首輪を…』
ガシャガシャ
パシッ
長山『よし、はずれた♪』
長山『ここの地質からみてここは富士樹海みたいだね。』
長山『とっとと脱出して、警察よばなきゃ。』
『お゛ーい、長山ぁ゛―!』
長山『あぁ、山田くん!』
山田『長山だけ首輪はずしでずるい゛じょー』
長山『君のも外してあげるよ』
山田『やっぱしいいじょ、おま”えをブオンブオンするほうが楽しいじょー!』
ブオオン
長山『や、やめてよ!』
山田『あばば!あははは!』
長山『た、助けて!』
ブオオン!
山田『わーい!わーい!』
長山『ぅあああ゛!』
ブシャッ
長山『…』
山田『あで?しゃべんなくなったじょ、つまんないじょ…そうだ!カナヅチ使うじょ!おいら天才だじょ!』
カチン!
山田『カチンカチンだじょ!あはは!血が噴水みたいだじょ!』
カチン!
山田『グチャグチャ楽しいじょ!赤くて、トロトロしてるじょ…』
山田『美味しそうだじょ…』
がぶ
Part11
関口『その命令どうりにすれば、このゲームから抜けさせてくれるんだよなぁ?』
?『命令どおりにやればね、クックッ…』
関口『分かった。』
?『クックッ』
たまえ『この写真…昨日殴りかかって来た人、関口君じゃない。』
たまえ『クラスメイトなのに、なんで…』
さっ!
たまえ『誰!?』
たまえ『関口君!?』
たまえ(逃げなきゃ、逃げなきゃ殺される。)
ハァ…ハァ…
どすっ!
たまえ『きゃあああ!』
関口(かかったな、、そこに落ちたら終わりだ。はは、楽勝じゃねぇか。)
たまえ『きゃあああ!』
ドタドタドスドス!
はまじ『なぁまる子、その写真なんだよ?』
まる子『拾ったんだよ、誰かはよくわかんないんだけどね。』
はまじ『みせてくれよ。』
はまじ『ああああ!』
まる子『あんたそんなに声あげて一体どうしたんだい?』
はまじ『こ、これだよ、うちのじいちゃん!』
まる子『あ、あれはまじのおじいちゃんだったの!?どうりでみたことあると思ったはずだよ。』
はまじ『昔じいちゃん富士山で写真を落したって…』
まる子『バスで言ってたねぇ。』
はまじ『つまり、ここは…』
はまじ『富士樹海…!』
まる子『じゅ、樹海!?』
まる子『樹海って、あの自殺とかで有名な?』
まりお『ずばりそうでしょう!』
はまじ『お前今タイミング計ってただろ』
まるお『ぎくぅっ!』
まる子『やだよ、樹海だなんて、怖いよ。』
はまじ『もしかしたら誰か中心人物がいるのかもしれない。』
まるお『ウーム…組織犯罪ですね。』
はまじ『あぁ。証拠になるような物をあつめようぜ。』
まる子『分かったよ。トホホ』
Part12
まる子母『ちょっと…まだ警察から連絡こないの?』
まる子姉『まる子もおじいちゃんもどこいったのよ…この件さっきTVニュースにでてたよ。』
まる子母『心配なんてもんじゃないよ…』
たまえ父『うおお!たまええ!パパは発狂しそうだあああああ!』
たまえ母『たまえちゃん…一体なにがあったの?』
たまえ父『うわわああ!不安に押しつぶされる!うわあうわあ!』
たまえ母『ちょっとうるさいわよ!叫んでもしょうがないでしょ。』
たまえ父『しかし…!くうう!』
たまえ母(全く…、男の人って…)
たまえ母(恥かしいくらいこども思いなんだから//)
ヒデ爺『もうすっかり昼間ですねぇ…』
ともぞう『ゼェゼェ…ちょいと休もうではないか。』
ヒデ爺『いいでしょう。』
ジー
テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
ともぞう『なんの音じゃ!?』
アナウンス『お昼の死亡報告♪富田、土橋、永沢、長山、長谷川、平岡、冬田、前田
残り40時間になります♪』
ともぞう『今のは…』
ヒデ爺『あぁ…なんという事だ…これは大変な事件かもしれません。』
ヒデ爺『お坊ちゃまどうかご無事で、このひでじ命に変えてもお守りします。』
ヒデ爺『!』
シュン!
ヒデ爺『ぺいっ!』
カキンッ
ともぞう『ひゃー!』
ヒデ爺『何者!?』
小杉『素手で包丁を弾くなんてやるじゃねぇか。』
ヒデ爺『君はぼっちゃまのクラスメイトですか?それに黒焦げで火傷してるじゃないか。』
小杉『うるせぇ!オレは腹が減ったんだよ!食わせろー!』
ダッダッダッ
ヒデ爺『小学生に手を出すわけには行きません。ともぞうさん、ここは逃げましょう!』
ヒデ爺『私に捕まってください。』
ともぞう『あ、ああ』
ヒデ爺『いきますよ…』
ザッ!
ともぞう『ひゃー!』
小杉『ゼェ…ゼェ…なんつー速さだ、クソ、他を狙うか。』
大野『だいぶ歩いたなぁ。』
杉山『あぁ…飯にするか。』
大野『多分最後のおやつだな。』
杉山『存分に味わおうぜ。』
大野『おう!』
杉山『あー…くったくった、』
大野『なぁ、あの川を下って行かないか。』
杉山『突然どうして?』
大野『まぁ…ただの勘だ。』
杉山『他に当てもねぇし、お前の勘にかけてみっか!』
大野『サンキュー杉山!』
杉山『行こうぜ!』
花輪『誰かいるね…』
みぎわ『山根くんだわ!』
花輪『山根くん!』
山根『2人とも動くな』
花輪・みぎわ『!?』
山根『よーし、いいぞ、そのままじっとしてろ。』
アマリリス『わんっ!わんっ!』
山根『犬は黙ってろ!』
ダン!
アマリリス『くーん…』
花輪『銃弾!?山根くん、本物のピストルじゃないか!』
山根『そうさ、クク』
みぎわ『危ないじゃないの人殺し!』
山根『勘違いしないで欲しいなぁ、僕はまだだれも殺しちゃいないさ。』
山根『そして君達が、その一人目二人目になるのさ、死にたい方から、前に出なよ。クフフ』
トスっ
みぎわ『あたしがいくわ。』
花輪『みぎわさん!』
みぎわさん『わたしが気を引くから、そのうちに逃げて。』
花輪『それじゃみぎわさんが…』
みぎわ『愛する人を最後まで愛するのは…女のつとめでしょ。』
花輪『!』
みぎわ『愛してるわ…花輪くん』
みぎわ『さよなら。』
花輪『みぎわさん!』
山根『おい、ごちゃごちゃやってないで早く出て来い!撃つぞ』
みぎわ『あたしがいく。』
山根『ほぅ、みぎわさんから出て来たか。覚悟はいいな?』
山根『なんだその花瓶にさした汚い花は、汚い君の顔みたいだよ!』
みぎわ『なんですって!』
山根『怒るなよ、酷い顔がさらに酷くなる。クフフ』
山根『そんな花どうするつもりだい?せめて花に囲まれて女の子死にたいのかい?鏡見て見ろよははは!』
みぎわ『こうするのよ!』
シュッ
パリン!
山根『ぐうああ!』
みぎわ『今よ、花輪くん!逃げてええ”え”!!!』
花輪『…』
―僕は、なぜか動けなかったんだ。花瓶が砕け、外界に飛び出した花々があまりにも美しくて―
―それ以上に、切なくてね。―
みぎわ『何やってるの!はやくぅ!』
―その言葉を聞いた時、僕は走り出していた。もう振り向かず、そして魅かれず。―
―気がついたら、遠くの林で空をみて横になっていた。そしたら次第に空が歪み始めたんだ。―
―ここへきて初めて、泣いたんだよ。―
―ベイベー、いつかもしどこかで会えたら、君は笑ってくれるかい?―
山根『うおおお゛!』
ドン!ドン!
山根(外れた!?)
山根『痛!くそがぁあああああ!』
みぎわ『アマリリス!?』
山根『はなせ!糞犬!痛い!痛い!くあああ!』
ドン!
アマリリス『きゃいん!』
みぎわ『アマリリス!右足が!』
山根『はぁ…はぁ…くそ!右手が動かない…!』
アマリリス『わんっ…わんっ…』
みぎわ『も”うい”い”のよ”アマリ”リ”ス!』
アマリリス『わん…!』
みぎわ『アマ…リリス?』
アマリリス『わん!』
みぎわ『そう”よ…そうよね。あたしが泣いてちゃ花輪くんに嫌われちゃうわね…。最後くらい笑わなきゃ。』
みぎわ(釣り合わない恋なんだって、初めから分かってたわ。だけど、あたしにも目標があったのよ。)
(その目標のタメならどんな事でもできる、命だって、ほら、簡単に、ね?)
(アマリリス、今なら貴方にだってわかるでしょ。女の子はね、わがままなのよ。)
(欲張りで傲慢で、そねくせ泣き虫で。特に私みたいなやつはね。)
(それでも誰かを好きになるのよ。守りたいのよ。)
(それだけはね、許して欲しいのよ。)
山根『くるなぁ!』
みぎわ『行きなさいアマリリス…!迷う事はないは、そいつの両手を引きちぎっちゃいなさい。』
アマリリス『ガルル…』
山根『や、やめろお!くおお!』
ドン!ドン!
アマリリス『グルル…』
山根(なぜ倒れない!3発も銃弾をくらって…!)
ドン!
アマリリス『っ!…グルル…』
みぎわ『行きなさい。』
みぎわ『アマリリス、花言葉は―内に秘める美しさ―』
しゅっ!
山根『あああ!』
ドン!ドン!ドン!
アマリリス『っ…―!!』
みぎわ『そしてもう一つの花言葉は』
みぎわ『―誇り―』
ガブッ!
山根『あああ!手が手がぁあ!』
みぎわ『私も!やつから銃を奪わなきゃ!』
ドン
パリン!
みぎわ『きゃあ!』
山根『ちいっ!!眼鏡に当たったか!』
みぎわ『あんたなんか!あんたなんか!』
山根『…!』
ばしっ!
山根『ぐうぅ!』
山根『許さないぞ!あああ!』
ザク!
みぎわ『う…それは注射器…あ…ぁ…』
山根『はぁ…はぁ…ははは…僕の…勝さ』
アマリリス『…。』
みぎわ(アマリリス、貴方あたしが刺される前からとっくに。)
みぎわ(意識無いのに動いてたのね…こんな駄目な御主人でごめんね。無理させちゃって。)
みぎわ(悔しいけど、あたしもう無理みたい。貴方に触ってあげたいけど、髪の毛一本分も指がうごないのよ。)
みぎわ(素敵だったわ。貴方は美しかった。誇らしかった。それでこそ、あたしの愛犬よ。)
みぎわ(今日は疲れたわ…また明日遊びましょ…。おや…す…み…なさ…い……。)
キートン『アマリリス。花言葉は内に秘めた美しさ。誇り。』
キートン『私は決して忘れないだろう。』
山根『くぅ…手が…それに胃腸まで。』
山根『はぁ…はぁ…許さない、許さないぞ。全員皆殺しだ。』
Part13
ともぞう『バロスwwバロスwwWヴァロスWW速いのぉwwwwWW速いのぉwwwwwWWブーンwブーンwブロロロルォオオンwwwwWWW』
ヒデ爺『ちょっとともぞうさん、落ち着いてください。まだ昇天するのは早いですよ。』
ともぞう『い、いかんいかん。つい…//』
すたっ
ヒデ爺『ここまでくれば大丈夫でしょう。』
ヒデ爺『老いぼれの体には少しばかりキツかったようです。少しだけ休ませてください。』
ともぞう『あ、あぁ。すまんな。』
ヒデ爺『夕暮れ時ですね、昨日狩った猪の肉でも食べましょうか。』
ともぞう『おお!ええのお!』
ヒデ爺『程よい太の木の枝ありますか?』
ガサガサ
ともぞう『お、これなんかどうじゃ?』
ヒデ爺『ありがとうございます。』ペコリ
ともぞう『それをどうするんじゃ?』
ヒデ爺『こうするんです。』
トンっ
ヒデ爺『でいやぁあああああ!!』
ポッ
ともぞう『おお!火じゃ!火がついたぞ!』
ヒデ爺『今夜はごうせいに焼肉パーティーといきますか。』ニコ
ともぞう『肉奉行なら負けませんぞお』ニカ
ヒデ爺『望む所です』ニヤ
ともぞう『なかなかの気迫』キラッ
ヒデ爺・ともぞう『参る!』ピカーン!
大野『これは…?みぎわさんの遺体…?』
杉山『そうみたいだな…誰がこんな事を、もうやめてくれ…』
大野『あ、これは。”のろ”またこの紙が置いてある。』
杉山『なんだその紙?』
大野『平岡の遺体にも同じように”のろ”って書いた手紙がおいてあった。』
杉山『この事件の犯人と関係が…』
大野『有り得るな。』
大野『もうすぐ夜だ…走ろう。』
杉山『おう!』
サッサッサッ
大野『だれかいたぞ!』
杉山『さくらじゃねぇか!』
まる子『あぁ!大野!杉山!』
はまじ『おお!お前ら無事だったか!』
まるお『これで5人です!』
大野『みんな、時間が無い、ここを抜け出す方法を探そう。』
PM6:00
花輪『はぁ…はぁ…もう歩けない。』
花輪『こんなことならトレーニング通っとけば良かったよ。』
ジー
花輪『…きたか…』
テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
アナウンス『夜の死亡者報告♪富田、土橋、永沢、長山、長谷川、平岡、冬田、前田、みぎわ
残り時間は30時間です♪』
花輪(みぎわさん…)
花輪『僕はレディーの分も生きなければ。』
Part14
藤木『夜だね笹山さん。』
笹山『はい。』
藤木『こうも静かだとなんだとムラムラしないかい。』
笹山『どういう意味よ?』
藤木『とぼけるなよ、分かってるんだろ?』
笹山『わ、わかるわけないじゃない。何よそれ?』
藤木『ホントに何もしらないんだね、君はホントに純粋だなぁ。』
藤木(その方がやりがいがあるってもんだよ。ぐふふ//)
笹山『ぁなたは汚れてるわ。』
藤木『口の聞き方には気をつけろっていっただろ。』
笹山『…。』
藤木『なんだ、その目は…?僕に手出しするのかい?』
藤木『ははは、あの焼玉葱みたいになりたいのかい?』
笹山『死ぬのはいや…。』
藤木『じゃあ僕のいうことを聞くんだな。』
笹山『はい…。』
藤木『二日目なにもしてないんだ…僕の火炎放射性器はもう爆発寸前なのさ。わかるかい?』
笹山『なにを…いってるの…?』
藤木『物分かりの悪い娘だなぁ…勉強も見るより、書く方が覚えるっていうし、恋人の僕が君に体で教えてあげるよ。』
笹山『いや、何するの!放して!』
クチュ
笹山『んんん!』
笹山『ぁあ…あたしキスなんてしたことないのに…大切な初めてなのに。』
笹山(大野君…)
藤木『ジュルリ!笹山さんの唇は軟らかくて最高だねぇ。』
笹山『いy』
クチュ
レロレロ
笹山(藤木君の舌が…あたしの口の中に!やだ…やだ!)
笹山『んん゛』
藤木『はぁはぁ良い声だよ笹山さん//』
藤木『僕もう我慢できないよ。』
笹山『いや、いや…!』
ベリベリ!ビリビリ!
笹山『いやぁああ!』
藤木(これが…笹山さんの体…//見てるだけでイっちゃいそうだ…///)
クンカクンカ
藤木『あぁあああ、笹山さん//いい香りだよ。』
笹山『やめて変態!』
藤木『変態と呼ぶな!茂様と呼ぶんだ!呼べなきゃ…分かってるな。』
笹山『茂…様…』
藤木『うひょおおお!///良い響きだ…///興奮天元突破ぁああ!///』
笹山『うぅ…』
藤木『はぁはぁ///』
ペロペロ
藤木『いい味だよ///笹山さんの愛液///』
笹山さん『だめ、だめだよ!そこおしっこする所だよ!』
藤木『君はもう一つ穴があることを知らないのかい?
ほら、こんなに濡らしてぇ//』
クチュクチュ
笹山『痛い、痛いよ。指入れないで…』
藤木『ぐふふ///じきに慣れるさ///』
クチュクチュペロペロ
藤木『あー我慢できないや///入れてやるよ///』
笹山『指?指はもうやめて!』
藤木『いや、もっともっといいものさ!///』
藤木『僕の黒いタイタニックを笹山さんの中に沈没させてくれよ///』
スルスル
笹山『やぁ!女の子にそんなの見せないで…!』
藤木『ほらちゃんと見るんだ。』
笹山(あたしの腕より大きい…そしてドス黒いわ…)
笹山(タイタニックっていうよりはヘドロ色をした氷山よ…!)
藤木『さぁ…///はぁはぁ///はぁはぁ///「茂様のおチンチン入れてください」って//はぁはぁ///おねだり///するんだ///』
笹山『いや…やだよぉ…そんなの言えないよ。』
藤木『ほーら、早く言わないと』
スブッ
笹山(息ができない…)
笹山『ふ、ふるひいよぅ…』
藤木『早く言わないと窒素しちゃうよ///』
笹山『ひょんにゃのでひないよぉ…』
藤木『あー…じゃあこうするしかないな!』
笹山(やだ!動かさないで!)
藤木『ひゃぁああ//最高だよ///唾液が絡み付いて来る///僕のチンカスを全部掃除してくれよぅ///』
笹山(うぅ…苦しいよう…臭いよぅ…言うしかないみたいね…ぅぅ)
笹山『い、いれてください!茂様のおチンチン入れてください!』
藤木『よく言えたね///御褒美だ///』
ズブズブ…ズブブ
笹山『や…っああんっ!』
藤木『ほらちゃんと入ったよ///』
笹山『痛い痛いよ…』
笹山(初めて取られちゃった…大野君、ごめんね。ごめんね。ごめんね。ごめんなさい…ごめんなさい…)
藤木『はぁはぁ…///動くよ///』
ズブズブ!ズブズブ!
笹山『痛い!痛いよ!ああん!』
藤木『良い声だよ///ほら王子様の口付けだよ///』
クチュクチュ
ズブズブ!
笹山『うぅ…!』
藤木『はぁはぁ///そろそろイくよ!』
笹山『何!?何が起こるの!?』
藤木『いくよ!いくよ!!天の川きちゃうよ!ミルキーウェイ!ミルキーウェイ!あー!ビックバンきちゃうよ!凝縮凝縮!爆発っ!!いくよいくよ194おぉお!!!』
ドピュッドピュッー!ピュッ
笹山(あたしの中に…何か出てる…う…うぅ、汚い。)
藤木『ふぅ…』
笹山『…。』
藤木『君は最高だよ。』
藤木『これからも僕のものだからね。』
笹山(大野くん…)
Part15
たまえ『痛たた…ここどこ?』
たまえ『あれ…眼鏡落としちゃった。暗いよ…。』
ポタ、ポタ、
たまえ『水の音がする。』
たまえ『洞窟…かな…?』
たまえ『そうだ…カメラのフラッシュを使えば!』
カシャッ!
たまえ『一瞬だけど確かに見えた。奥に続いてる穴がある、怖いけど…行くしかないよね。』
トタトタ…
キートン『一人暗闇に臨むたまえであった。』
PM9:00
大野『そういや、クラスメイトの遺体の近くに必ず”のろ”って紙があるんだが…』
まるお『ずばりこれと同じ物でしょう!』
大野『おお、それそれ。』
まる子『の?ろ?』
はまじ『なんだよそれ、まるで俺達が探偵みたいじゃねぇか。』
杉山『う―ん。わかんねぇや。』
はまじ『なんかよぉ、こういう名前当てみたいなのってよくテレビのクイズ番組であるよな。サイキューだったっけ?』
大野『それを言うならアイキューだろアイキュー。』
はまじ『おー、それそれ、文字を英語とかカタカナに直すと分かったりするやつ。』
まる子『あたしゃ、そんな番組全然みてないよ…トホホ』
まるお『英語やカタカナに直す…?変換…?』ブツブツ
まるお『ん”!?』
関口『なぁ、仕事はしたぜ。さぁ開放してくれよ。』
?『あんたは用済みだよ。クックック』
関口『だ、騙したな!』
関口『へ、へへオレにはスタンガンがある。お前はなんなんだよ?ナイフか?パチンコか?ええ!』
?『紙切れと鉛筆だよ。』
関口『笑わせんじゃねぇよ、紙切れと鉛筆だ!?それでよくあんなデカい態度とれたな。』
関口『へへ、オレの勝だな。』
バチバチ
?『全く馬鹿だねぇクク』
関口『何がおかしい!うおおおお!』
パシッ!ズブ!
関口『…。』
?『全く馬鹿ばかりだよ。クックックッ』
花輪『また誰かの遺体があるね…”のろ”これで二枚目か…一体何を意味しているっていうんだい。』
花輪『レディー達、クラスの皆、無事でいてくれよ…』
ヒデ爺『はぁ♪美味しかったですねぇ。』
ともぞう『奉行万歳!奉行万歳!あばばばばwwww』
ヒデ爺『勝負は貴方の勝ですよさくらさん』
ともぞう『ははw世は大平じゃ大平じゃ!www
「ヒデ爺と 天下統一 鍋奉行」♪ともぞう心の俳句wなんつってなwwあひゃひゃひゃww』
キートン『鍋は使ってない。』
ヒデ爺『いつにもマシて切れの良い俳句♪さすが日本一♪』
ともぞう『何が起きても気分はへのへのかっぱじゃ♪!』
ヒデ爺(やれやれ;あと一時したら出発しますかね…)
小杉『西村、折原じゃねぇか!』
小杉『お、飯あんじゃなぇか。食わせろおおお!』
ドタドタ
西村『いいい、いくよ、折原くん。』
折原『あぁ。』
折原『標準固定、ターゲットロック。』
西村『発射!』
小杉『ロ、ロケットランチャー!!!???』
小杉『うおおお!』
ヒュン
小杉『ぅあああ!』
ドーーン!
西村『灰に…なっちゃったね。』
折原『俺達が直接動かなくても数は減ってるはずだ…、俺達はこうして隠れていよう。チャンスを狙って獲物を仕留めるんだ。』
西村『う…うん。』
カシャッ!
たまえ『次は左…と…』
バサバサ!
たまえ『ぅうっ!またコウモリ…怖いよぉ』
たまえ『…さみしいよ…』
たまえ『ぅうう…ぅぅ』
ドボ!
たまえ『きゃあ!』
たまえ(水!?い、息ができないよ…苦しいよぉ…)
たまえ(うぅ……光が…見える…あのくらいなら泳いで行けそうだわ…。行かなきゃ、あたし死んじゃう…。)
Part16
大野『地図をみてくれ、今俺達がいるのはこの川のここだ。』
大野『地図には簡単な川や湖の位置、そして電波塔の位置や番号が書いてある。』
大野『これを頼りに、明日はまた川を登っていって西の湖を目指そう。』
杉山『なるほど、広い所や水のある所は人が集まりやすいからな。』
ダッダッダッ!
まるお『みなさーん!犯人がわかりましたよぉお!!』
まる子『なんだってぇえ!?』
はまじ『ホントかよ!』
まるお『この丸尾末男、心に誓っても犯人を特定しましたよ。』
まるお『ずばり!野口さんでしょう!』
大野『の、野口ぃ!?』
まる子『ちょっ!ちょっ!野口さんってあの野口さんだよね?』
まるお『ずばり私たちのクラスの野口さんです。』
まる子『な!なんでさ!』
まるお『説明しますと、まず”のろ”という文字の”の”は漢字の”野”に変換できますよね。』
杉山『なるほど…。』
まるお『そして”ろ”はカタカナで”ロ”さらにこれは漢字で”口(くち)”と読めますね。』
大野『おおお!』
まるお『”のろ”は”野”と”口”、つまり”野口”となるのです!』
まる子『あんた凄いよまるお!』
まるお『学校に帰ったあかつきには、この丸尾末男に清き一票を。』
大野『あぁ!』
杉山『もちろんだぜっ、委員長!』
はまじ『そうと決まれば明日は野口を探して説得しよう。そうすれば助かるかもしれない。』
大野『そうだな…。』
まる子『明日が、最後だもんね。』
はまじ『あぁそうだな。』
杉山『わ、わりい!オレちょっとションベン行って来る!』
サッサッ
大野『おーい、気ぃつけて行けよー!』
杉山『ふぅ…すっきりしたぜ。』
杉山『あれは…』
杉山『山田と野口じゃねぇか!!』
杉山(野口がいる、みんなに知らせなきゃ!)
サッサッ
山田『の~ぐ~ぢ~』
野口『なんだい、あんたかい。』
ブオオン
野口『チェーンソー…物騒な物持ってるね、クックック』
山田『ブオオンしでやるじょー!』
山田『大変だじょ!w大変だじょ!wあはは!あばばばば!』
ブオオン!
野口『クク、甘いよ…』
サッサッ
山田『ブオオン!ブオ”オ”ン!』
野口『ふんっ!』
ヒュン!
ザク!
野口(クク…!鉛筆が心臓直撃だよ…ププーッ!)
野口『クックック!』
山田『あはは!なんか刺さったじょ、えいっ!』
ズヴッ
野口『…!?抜いた!?』
山田『あはは!ブオオン!だじょー!』
ブオオン!
野口『あんた一体…』
!
野口(まずいっ!)
山田『ブオオン!』
野口『っつ!』
サッ
野口(よし、かわせたっ)
キリキリキリキリ!
野口『危なかったよ…ク』
ギギギ…
野口『…!』
ズシーン!
山田『あはは!野口が木の下敷きだじょ!愉快だじょ!愉快愉快!』
野口『ぐぅう…』
山田『いただきますじょ!』
ガブッ
杉山『みんな!野口がいたぞ!山田も一緒だ!』
大野『でかしたぞ杉山!』
はまじ『みんな行こうぜ!』
サッサッサッ
みんな『…!』
はまじ『な、なんだよ…ありゃ…?』
まる子『!』
まるお『ひいい!』
杉山『シーッ!あんま大きな声だすんじゃねえっ…!』
まるお『しかし、この光景をみて、叫ばない人がおかしいでしょう。』
大野『山田…人食ってやがる…。』
野口『くああああ!』
野口(首の静脈が!)
山田『美味しいじょ…でも硬いじょ…カナヅチでほぐせば良いじょ!あばば!あばば!』
カチン!
野口『ああああ!』
山田『あはは!こんなに大きな野口の声初めて聞いたじょ!』
カチン!
野口『グゥアア!』
野口(任務完了まであと少しだったってのに…こんな…ところ…で)
ガブッ
山田『うま、うま、うま”!』
カチン!カチン!
野口『…』
山田『あはは!死んじゃったじょ、つまんないじょ。』
山田『あったかいうちに食べるじょ。ジュルリ”…』
ガブッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッ!
まる子『うぁあああ”!』
ササササ!
はまじ『おい!さくらぁ!』
大野『まてよさくら!』
杉山『追いかけよう!』
サッサッ
まる子『ぅうあ…ああぁ…』
まる子(やなもん見ちゃったよ…頭からはなれないよ…)
はまじ『おいさくら、どうしちまったんだよ!?』
まる子『あたしゃ…怖いんだよ…気がおかしくなりそうだよ…』
大野『みんな同じさ…だからこそ、みんなでここを抜け出さないといけないんじゃないか。』
まる子『だけどさぁ……あんなのやだよ、もうごめんだよ』
まる子『もうやだよっ!やだよっ!うわ”ーん!』
杉山『落ち着けよ!泣いたって何も変わらないぞ!』
杉山『俺だって…泣きてぇよ…チクショウ…』
まる子『グスン…』
まるお『しかし…説得するまえにあんな事になるなんて、何か申し訳の無い気分です。』
杉山『あぁ、オレたちどうすれば…』
はまじ『とりあえず今日はゆっくり休もう。難しい事はその辺の木の実でも食ってからにしようぜ…』
大野『ああ。そうだな。』
杉山『よし!まずは腹ごしらえだ!』
PM22:30
ヒデ爺『さてと、私たちも出発しますか。』
ともぞう『ワシらもゆっくりはしとれんな。』
ヒデ爺『夜は危険です。歩いて慎重に行きましょう。』
ともぞう『承知!』
ヒデ爺『お互い様ですよ、せめてもう少し若ければ…老いにはかないませんな…。』
ともぞう『なーに!わしゃこの通り元気じゃぞ!そおれwwそおれぇい!wwwwwまだまだ負けておらんわいwwwwww』
ピョンピョン
ヒデ爺『ははは、若いですなぁ』
メシメシ…
ヒデ爺(ん…?崖の地盤が…まさか)
ヒデ爺『危ない!』
ともぞう『そぉれwwそぉれwwwピョンピョンwwwピョンピy…うわああ”!』
ガラガラ!
ヒデ爺『さくらさん!』
ともぞう『あーれー!』
ズタズタゴトゴトズタズタ!
ヒデ爺『あぁ…なんということでしょう…』
カランコロン…
キートン『谷の底は見えない、落ちたら確実に死ねるだろう。』
ヒデ爺『惜しい人を失った…。』
ヒデ爺『谷の隙間風が冷たい…私がもっとしっかりしていれば……すみません。本当に申し訳ありません。
ヒデ爺『貴方との肉奉行は最高でした。宿敵であり、友でありました。私は貴方を忘れません。』
ヒデ爺『仕方ありません…お坊ちゃまを探しましょう。』
たまえ『うーん…なんとか広い所にでたけど、水でカメラ壊れちゃったよぉ』
たまえ『外はもう夜かな?まるちゃんちゃんとご飯食べてるかな?心配だよぉ…』
たまえ『なんだか眠くなってきちゃった…』
たまえ『…。』
たまえ『スー…スー…まるちゃん……』
Part17
はまじ『なぁ…さくら…』
まる子『なにさ…?』
はまじ『オレさぁ、城ヶ崎さんの事好きなんだ。』
まる子『へー、あの娘可愛いもんねぇ…トホホ』
はまじ『でさぁでさぁ、オレ一つだけ決めたんだよ。』
まる子『なにさ?』
はまじ『オレ、学校に帰ったら、城ヶ崎さんに告白するんだぁ。』
大野『杉山、明日が…最後なんだよな…』
杉山『おぅ…』
大野『もし時間切れになったらオレたちお終いだよな…』
杉山『なにらしくねぇこと言ってんだよ。』
大野『わりぃ…』
杉山『学校帰ったらまた一緒にサッカーしようって約束しただろ。』
大野『おぅ…絶対だぞ。』
杉山『もちろんだろ、相棒!』
大野『はは、オレ達なら大丈夫だな。』
まるお(“のろ”はわれながら名案でした、ふふふふ)
まるお(明日が最終日…ですね。)
キートン『それぞれの想いを胸に、なけなしの時間を胸に刻んでいたまる子達であった。』
キートン『三日目へ続く。』
Part18:
まる子姉『こないね。連絡。』
まる子母『ははは、キット大丈夫よ、キット…』
お婆ちゃん『お母さんや、玄関が…』
まる子母『玄関?どうしたのかしら』
トタトタトタ
まる子母『あらやだ!草履の紐が16足も切れてるじゃないの!』
お婆ちゃん『縁起が悪いね…』
まる子父『おーい!このビール瓶底にヒビ入ってるぞ!』
まる子姉『やだぁ、ひできのポスターが破れちゃってる!』
まる子母『はは、ははは。…本当に嫌な予感がするわ。』
たまえ父『ああああ!』
たまえ母『今度は何よ!』
たまえ父『100万円もしたカメラのレンズが…ほら』
たまえ母『まぁ、綺麗に真っ二つね。これを機にカメラ卒業したら?』
たまえ父『だ、ダメだ!カメラは命なんだよ、い!の!ち!』
たまえ母『はいはい…』
たまえ母(あのカメラのレンズが二つに割れるなんて…なんだか縁起が悪いわ。)
Part19
城ヶ崎『だ…だれ?』
山根『やぁ』
城ヶ崎『山根君!どうしたの、凄いケガ…』
山根『いろいろあってね。』
城ヶ崎『みんなどんどん死んじゃうわ…あたし怖いわ…』
山根『あぁ…やるせない気持ちだよ。城ヶ崎さんオレについてきてくれないか?』
城ヶ崎『いいの?』
山根『もちろんだろ、困った時はお互いさまさ。』ニコ
城ヶ崎『ありがと!嬉しいわ!』
山根(くく…)
城ヶ崎『腕大丈夫なの…?』
ペチ
山根『触るなぁ!!!』
城ヶ崎『きゃっ!』
山根『あ!…ごめん…。触ると痛くてさ。』
城ヶ崎『こ、こっちこそごめんね。』
山根(うずくんだよ…傷口が…あの肉マンと犬にやられた傷口が…殺せ殺せってうずくんだよ。)
山根『ここは危ないからなるべくオレから離れないでね。』
城ヶ崎『分かったわ、ありがと!』
山根(銃弾はあと13発…それに城ヶ崎さん…これだけあれば完ぺきだ…ククク)
Part20
たまえ『ぅう眩しい…は!』
たまえ『すっかり寝ちゃってた!』
たまえ『あれ…上から細い光が入ってる。』
たまえ『でも、周りが見えないよ…』
―ほーらたまえ、みてみろ!レンズって磨けばこんなに光るんだぞお、たまえも心を磨いていい娘になれよお。 うん!パパ―
たまえ『そうだ!レンズだ!』
ガチャガチャ
たまえ『よし、外れた!』
たまえ『これを光りにかざして光りを反射すれば…』
ピカっ!
たまえ『きゃあ!』
たまえ『え?え?何よここ!』
たまえ『うぁあ///綺麗///』
たまえ『一面宝石だわ…あたしが反射した光りを宝石たちが部屋いっぱいに反射してキラキラ輝いてる。』
たまえ『夢みたい。全部夢ならいいのに。』
たまえ『古い梯子がかけてある…もしかしてここは鉱山だったのかな?何かの理由で使われなくなった廃鉱?』
たまえ『今はそんな事考えてる場合じゃなかった、早く行かなきゃ。』
たまえ『この梯子を登れば…キット外に出れる!』
たまえ『あの細い光源がまるちゃんに見える。早くあの光りに触れたい。早くあの光りを包みたい。』
コトコトコト
キートン『軽快に梯子を登るたまえであった。』
Part21
AM7:00
ジー
テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
アナウンス『朝の死亡者報告♪関口、小杉、富田、土橋、永沢、野口、長山、長谷川、平岡、冬田、前田、みぎわ
残り時間23です♪』
まる子『あと少しだね…時間も人も。』
大野『オレたちのしらないところで今もだれかが…クソ!』
杉山『やれる事は全部やってやろうぜ』
はまじ『おう!』
まるお『はい!』
ガサガサ
はまじ『さくら何してんだ?』
まる子『出発の準備だよ。』
はまじ『気合い入ってんなー。』
ガサガサ
まる子『あれ?紙が入ってるよ。なんだろ?』
“つぎはお前だ”
まる子『うあああ!』
はまじ『どおした!?』
まる子『なんだよ、これ…』
はまじ『これは…まずいぞさくら…。絶対離れんなよ。』
まる子『うん…。』
大野『みんな!準備はできたな。出発するぞ!』
みんな『おー!』
キートン『最期の地と足を運ぶまる子達であった。』
藤木『う…出る!』
笹山『ぁああん///中にください///茂様の精液であたしを孕ませてください!///』
℃ピュッ!
藤木『ふぅ…。』
笹山『茂様お掃除させていただきます。』
ペロペロハムハム
藤木『君もだいぶ上達してきたじゃないか。』
笹山『喜ばしいお言葉。ありがとうございます。』
藤木『もういいぞ、もう朝だしそろそろ行こうか。』
笹山『はい。』
藤木『最期の日の朝日はどうだい?』
笹山『茂様と一緒なら、どんな景色も最高の光景でございます。』
藤木『ぐふふ///よしよしいい娘だ///』
笹山『ありがとうございます。何よりの幸せでござます。』
藤木『ぐふふ///さ、手を握って。行くよ///』
笹山『はい、参りましょう。』
Part22
AM11:00
まる子『うああ!』
はまじ『今度はなんだよ!』
まる子『あれ…あれ…』
はまじ『うぇ…遺体がある…しかもグチャグチャだ。』
大野『…紙?』
杉山『拾ってみようぜ。』
杉山『!!!』
杉山『”のろ”…』
大野『ばかな!野口は死んだはずじゃ…』
はまじ『他に野口なんていないはずだろ』
まるお『あわわ、わたしとしたことが…』
まる子『振り出しに戻っちゃったね…トホホ』
大野『まったく!分からないことだらけだぜ!』
杉山『とにかく川を登ろう。』
はまじ『あぁ…そうだな。』
まるお『…。』
山根『残る人はあとわずか…ククク』
城ヶ崎『どうしたの?山根君?』
山根『い、いやぁなんでもないよ。』
山根『そろそろお昼にしようか』
城ヶ崎『うん♪』
城ヶ崎『わぁ、すごい♪お菓子がこんなにいっぱい♪でも太っちゃいそう…』
山根『大丈夫だよ。これだけ動いてたらすぐ痩せるよ。』
城ヶ崎『だよね♪』
パクパク
城ヶ崎『おいしい♪』
城ヶ崎『あれ?山根君食べないの?』
山根『うん、僕はお腹すいてないから全部城ヶ崎さんにあげるよ。』
山根(あの犬にやられてから全然食欲が出ないんだよ…クソ)
城ヶ崎『山根君顔色わるいよ?』
山根『はは、大丈夫さ。ここで少し休もうか。』
城ヶ崎『うん♪』
ジー
テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
アナウンス『朝の死亡者報告♪関口、小杉、富田、土橋、永沢、野口、長山、長谷川、平岡、冬田、前田、みぎわ
残り時間18時間です♪』
花輪『なんか時報にも慣れて来たよ。はは。』
花輪『それにしても”のろ”…一体何を意味してるんだ。そもそもこのゲームに意味はあるのか…』
花輪『僕に何ができるっていうんだいベイベー。』
花輪『またここに戻っちゃったね。この泉に。』
花輪『昨日のことなのに懐かしく感じるよ。まるでずっとずっと昔の事みたいだよ、はは。』
キートン『アマリリスの花が風に揺られ、静かに揺れていた。』
PM14:00
まる子『誰もいないねぇ…あたしゃ疲れたよ。』
はまじ『もう少しで湖だ。我慢しろよ。』
まるお『さくらさん、元気だしてください。』
まる子『そういやはまじ、あんたの武器はなんなの?』
はまじ『実は…落としちまったんだ。』
まる子『ええ!?』
はまじ『一日目に逃げてる時につい…』
はまじ『まぁ大丈夫だ。オレ喧嘩は自信あるから。』
まる子『ならいいけど…』
大野『やっとついたぜ!』
杉山『ふぅ…』
はまじ『おいみんなー!誰かいるぞ!』
まる子『藤木!笹山さん!』
Part23
笹山(…大野君!)
藤木『やぁ。みんな。』
はまじ『藤木!無事で良かった!』
藤木『はは、残念だな。』
はまじ『?』
藤木『僕に会ってしまったからには君達は苦しんで死ぬのさ!』
大野『まて!みんなで逃げよう!な?クラスメイトだろ?友達だろ!』
杉山『藤木!みんなで学校に帰ろうぜ!』
藤木『嫌だね。』
まる子『藤木っ!』
藤木『どうせ帰ったところで、僕は卑怯者扱いされるんだろ。まっぴらごめんだね。』
藤木『上辺だけの友情なんて要らないねぇ。』
大野『それはお前にも責任があるんじゃないか?』
大野『素直に意見をきかなかったり、自分の事ばかり考えたり。』
藤木『うっ!』
大野『自分が変わろうとしないと、相手は変わってくれないぞ。』
藤木『うるさいぞっ!みんな嘘に嘘を重ねて塗りつぶそうとしてるだけなんだ!』
大野『戻ってこいよ…藤木…。笹山さんも。』
笹山(…大野くぅん…グスン。大野君…大野君、ちゃんと助けに来てくれた…ありがと…グスン。)
笹山『大野君…あたし、戻るから。あたし大野君のいる所がいいの』
藤木『そんな口聞いていいのかなっ!』
ばしっ!
笹山『きゃっ!』
大野『なにすんだ藤木!!』
藤木『僕はね、僕に逆らうヤツが嫌いなんだよ。』
大野『卑怯だ!自分勝手だ!そんなだからいけないんだよ!』
藤木『うるさいうるさい!僕は卑怯なんかじゃない!僕が正しいんだ!』
ドン!
はまじ『な、なんの音だ!?』
杉山『向こうの林からだ。』
大野『すまないがみんなはあっちの方を見て来てくれ。』
大野『オレはこいつを連れて帰る、連れて帰らなきゃならないんだ。』
杉山『オレは残るぜ。』
大野『杉山?』
杉山『なんかいなきゃいけない気がしてな。』
杉山『オレたちは相棒だろ?』
大野『…恩にきるぜ。』
はまじ『オレ達はあっちへ向かうぞっ!』
まるお『はいっ!』
まる子『うん!』
サッサッサッ
Part24
山根『危なかったね。』
城ヶ崎『すごいよ山根君!あんな大きな猪を簡単にやっつけちゃうんだから!』
スタッ
はまじ『ハァハァ、山根じゃねぇか!となりにいるのは…』
はまじ『城ヶ崎さん!!///』
山根(ついに来たか)
山根『おい、そこを動くな。』
城ヶ崎『山根君!?』
山根『動くと撃つぞ。』
城ヶ崎『急にどうしたのよ山根君!』
山根『君もだよ、動いたら撃つからね。』
城ヶ崎『いやよ!山根君の嘘つき!嫌いよ!』
山根『なんだt』
シュー!
山根『くううっ!』
城ヶ崎(良かった!あたしの持ってたアースジェットαが役に立ったわ!)
はまじ『今だ押さえるぞ!』
まる子『うん!』
はまじ『あれ!まるおがいない!』
カチャ
藤木『これが何かわかるよな?』
杉山『火炎放射器!』
藤木『もし君達が下手なまねをしたら、燃やすからね。』
笹山(藤木君卑怯よ…)
大野『やめろ藤木!俺達は帰るんだ!大体、生き残ったところで無事に帰れるとは思えない。』
藤木『じゃあ首輪ついたままみんなで樹海を出ても大丈夫だっていうのかい?』
大野『それは…』
藤木『君達はあてもなくウロウロしてるだけなんだよ!』
大野『でも殺し合いだけはしちゃダメだろ!』
藤木『なんでいけないのさ、殺人がいけないのなんて所詮規則や法律に縛られた世界の話だよ。』
藤木『ここには規則も法律もない。そうさ、何をしても許されるのさ!』
ばしんっ!
笹山『あなた最低よ!!』
笹山『そんな自分勝手な思いこみであたしをこんなにして!大野君を殺そうとして!みんなに謝りなさいよ!』
藤木『殴ったね…?今僕を殴ったn…』
ドサッ!
藤木『う”っ!』
大野『杉山ナイスシュート!』
杉山『やったぜ!』
藤木『どいつもこいつも…僕を馬鹿にしてぇええ”!』
藤木『燃えろおぉお!』
カチ
藤木『あれ?』
カチ、カチ、
杉山『様子がおかしいぞ。』
藤木『あれ!?火がつかない!?』
笹山『ふふ…当たり前よ。昨日あなたが疲れ果てて寝てるうちにガスを全部抜いてやったわ。』
藤木『き…さ…まあああ”!』
大野『逃げろ!笹山さん!』
笹山『きゃあああ!』
ドスッ!
笹山『杉山…君…?』
杉山『へへ、さすがに鈍器で殴られると効くなぁ…右腕おれちまったみたいだ。』
杉山『大野!笹山さんつれて逃げろ!』
大野『お前をおいてできるかよ!』
藤木『うるさいぞお!死ねえ!』
杉山『おっとそうはさせないぜ。』
ぎゅっ!
藤木『離せ!』
杉山『離すかよ!』
杉山『早く!早く行くんだ!』
大野『できねぇよ!』
杉山『なんでわかんねんだよ、笹山さんにはなぁ…お前が必要なんだよ!』
大野『!』
杉山『笹山さんはなぁ、ずっとお前の事が好きだったんだよ!』
笹山(ばか!こんな時に言わなくったって!////)
大野『…そうなのか?笹山さん?』
笹山『…////…うん///』
杉山『オレのバトンは渡したぜ!お前らがこのリレーのアンカーだ!2人の未来へ走り抜けろ!』
大野『杉山ぁ…!お前はどうするんだ…?』
杉山『心配するな、こいつ押さえたらオレもすぐ行くからよ。』
大野『信じてるからな!絶対帰ってこいよ!』
杉山『おう!』
ザッ!
大野『行こう笹山さん!』
笹山『あ!このボールどうすの?』
大野『杉山が持ってきてくれるさ!行くぞ!』
笹山『うん!』
サッ!
杉山『へへへ、やっと2人だぜ、藤木。』
藤木『は…な…せ!』
藤木『だけど僕が抜け出すのも時間の問題だよ…!』
杉山『あー…空が綺麗だなぁ。』
藤木『人の話をきいてるのか!』
杉山(命のバトンは渡したぜ。ぜってー死ぬなよ大野。)
杉山『おい、確かこの首輪、無理な力を加えたら爆発するんだよなぁ。』ニコ
藤木『まさかお前…!』
ガシャガシャ!
杉山『ははは!もっとだもっと!』
ガシャガシャ!
藤木『や、やめろぅ!ひ、ひいいい”!さっき友達だっていったじゃないか!!』
杉山『大野は言ったさ。オレは言ってないぜ!』
藤木『!!!』
藤木『や、め、ろ…や、めて、くださ、い…ごめんなさい!!!ごめんなさい!!!!』
ガシャガシャ!
杉山『大野…また一緒に…サッカーしような!!!!!!!』
ピーーー!
Part25
花輪『これは?電波塔かい?』
花輪『ここから電波を飛ばして時報を流してたんだね。』
花輪『R-3?この電波塔のナンバーかな。確か地図にも同じよなものが…』
花輪『あ、これだ。つまり、R-3地点の電波塔ってことだね。Rは”room”つまり空間や場所って意味か。珍しい表記だな。』
花輪『なるほど各地点のナンバーに対応した電波塔があるわけか…。ということはどこかに本体があるはず…どこだろう。』
花輪『!?今、地図が動いた…』
花輪『はは、気のせいだったよ。よっぽど疲れてるみたいだ…。』
はまじ『まるおがいないぞ!』
ドン!
はまじ『危ねっ!』
山根『許さないぞ、君達みんな殺してやる…』
城ヶ崎『山根君、逆恨みってカッコ悪いわよ。』
ドン!
城ヶ崎『きゃああ”!』
まる子『城ヶ崎さん!』
はまじ『山根てめぇえ!』
まる子『大丈夫?』
城ヶ崎『右足撃たれちゃった…すごく痛いわ…動けない』
はまじ『うおおお!』
ドン!ドン!
はまじ『うぁああ!』
山根『ちっ左手に当たっただけか』
まる子『はまじ!』
はまじ『負けねぇ!お前だけは許せねぇ!』
山根『命を粗末にしたがるなよ。』
ドン!ドン!
山根『全弾的中♪』
はまじ『っく!…っんあああ!』
山根『なんだと!?』
ダッダッダッ
はまじ『負けらんねんだよ!城ヶ崎さんはオレが守るんだ!』
はまじ『オレにはなぁ…オレにはなぁ…!命かけても果たしたい』
はまじ『夢があんだよお!!!!』
はまじ『うおおお!』
ばしっ!!
はまじ『今だ城ヶ崎さん!アースジェットαを!』
城ヶ崎『うん!』
シュー!
山根『目が、目がぁああぁぁあ”!』
山根(目が見えない!失明してしまった…クソオっ!)
ドン!ドン!ドン!
まる子『うわあ!もうやめなよ山根!それ以上撃ったら…』
スッ
まる子『このナイフで刺すからね!』
はまじ『やめろさくら!』
まる子『なんでさ、こいつのせいでみんなが危ないだよ、こいつさえいなくなれば!』
はまじ『こいつはオレがやる…さくらまで手を汚すことねぇよ。』
まる子『それじゃあはまじの手がよごれちまうよぉ…』
はまじ『オレの手はさぁ…すでに汚れちまってるんだよ。』
まる子『!』
はまじ『さくら嘘ついてごめんな。オレ、ほんとは…武器使ってたんだ。』
まる子『…。』
まる子(やだよ…やだよ、聞きたくないよ…。嘘でもいいから綺麗なままでいてよ、良い友達でいさせてよぉ…)
はまじ『ダイナマイトもってたんだ。でも、最初ずっと一人ぼっちで怖くて怖くてさ…』
はまじ『冬田さん殺したのオレなんだ。』
まる子『!!』
―冬田さん殺したのオレなんだ―
―冬田さん殺したのオレなんだ―
―冬田さん殺したのオレなんだ―
―冬田さん殺したのオレなんだ―
―オレなんだ―
―オレなんだ―
―オレなんだ―
まる子『ぅあああああ”―!』
まる子『ぁああ!ぁああ”あ”あ”あ”!』
山根『うるさぁああい!』
ドン!ドン!
はまじ『ぐふっ!刺し違えてでもお前…を…』
はまじ『城ヶ崎さんを守りたいんだよぉ…男はよぉ、一度決めたら貫き通さねぇといけねんだよ…』
ばしっ!
山根『ぐふぅっ!』
はまじ『一度恋をしたら…叶わねぇ恋でもぶつかってかねぇと面たたねんだよ…』
どごっ!
山根『くああっ!』
はまじ『不器用でも馬鹿でもよぉ…大切なもんがあるんだよ!命に変えられる確かなもんがあんだよ!!』
山根『っつああああ!”』
ドン!
はまじ『ぐふあっ!』
山根(はぁ…はぁ…もう銃弾が…ない…腕もうごかない…く…そ…が)
はまじ『ぐ…ぅ…』
はまじ(あれ?力が…はいんねぇ…おいおいそりゃないだろ、あと少しなんだよ…動いてくれよ!)
はまじ『…ぉ…おおおっ』
城ヶ崎『はまじ君…』
はまじ(へへ…最後くらい城ヶ崎さんの笑った顔がみたくてな…いや、笑うわけねぇよな、はは…)
はまじ(でもよ、ここで壊れたら男じゃねぇ…ここでかっこよく決めるのが男ってもんだろっ!命なんてくれてやる、一発だけでいいんだ、あと一発だけ…動いてくれええ!)
はまじ『…ぉ…ぉ…ぅおおおおおおお!!』
はまじ『さくら!ちゃんとじいちゃんに写真届けてくれよ!城ヶ崎さん!絶対死なないでくれよ!』
はまじ『山根!これで最後だ!!!』
はまじ『ぅおおおおおおおおおお!』
ザク
はまじ『っはぐぅあ!……』
はまじ『……さ、さく…ら?』
ザクッ
はまじ『!っぐはあぁ…』
ドサッ
まる子『…。』
Part26
たまえ『外に出てだいぶ歩いたけど…』
たまえ『まるちゃんどこ…?』
たまえ『おーい、まるちゃーん!』
たまえ『やっぱしダメだよぉ…。』
たまえ『けどまだ時間はある…まるちゃんを探さなきゃ。止まってても始まらない。』
たまえ『行かなきゃ。』
キートン『ボロボロになってなお友に会いたいと願うたまえであった。』
ヒデ爺『川、ですね。』
ヒデ爺『おや、お菓子のゴミ?ここでだれかいたみたいですね。それも大勢。』
ヒデ爺『このあたりを捜索しましょう。』
スタスタ
ヒデ爺『…鉛筆とノート?そして地面が赤く染まっています。血なまぐさい匂いが…』
ヒデ爺『どれどれ、ノートに何か書いてますね…』
―小杉のおかげで領域の拡張範囲が計算できたよ。良いもうけものをしたね。―
―関口は簡単に騙せたよ筋金入りの馬鹿だね。たまえだったかな、ヤツを殺させよう。このクラスで一番仲が良いのはあの2人さ、さくらの悲しみに歪む顔が見たいよ。―
―先程密林の電波塔R-2付近で人影が見えた。追ってみたがなぜか逃げた。―
―夜はみんなあまり動かないようだね。私も安心して脱出法を探れるよ、これは所詮子供だましのゲームさ。私が謎を解いてやるよ。―
―丘にあったおやつは杉山のものみたいだねぇ。食料はいただくよ。―
―翌日になってちらほら遺体を見るようになったよ。そこには、決まって”のろ”という置き手紙があった。―
―先程林で遺体に紙を置いている人影をみつけた。私の存在に気付いたのかやはり逃げられたよ。―
―いろいろ探して考えたよ。結構分かってきたよ。今考えても我ながら笑いをこらえるのがやっとだよ。―
ヒデ爺『おや、最後の2ページは走り書きですね…何かあったのでしょうか…』
―まずい今ヤツに食われている、書き記さなければ、生きた証を。―
―最後の三人 開 北 0の領域 地図 連動 死亡者 暗がりの奥の黒い扉―
ヒデ爺『何の事だかさっぱりです…一応持っていきますかね。』
?『うぅ…まだ頭がクラクラするわい…いたたた…』
?『一人は心細いのお…ヒデ爺さん…まるこぉ…』
?『あぁこれからワシはどうすればいいんじゃ…トホホ』
トボトボ
花輪『やっぱしだ!』
花輪『地図は動いている!』
花輪『縮尺が大きくなって地図の表示範囲が広くなっている』
花輪『今まで地図なんてほとんどみてないし一回の縮尺の変化は小さいから気付かなかったよ…』
花輪『地図に新しくR-1地点が現れたな…一体どういう仕組みなんだい?』
キートン『ますます謎が深まる中、まる子達の運命やいかに。』
キートン『終半へ続く』
Part27
ドゴーーン!
大野『今の音は!?』
笹山『杉山君のいた方よ!』
大野『あいつまさか!』
大野『行こう!杉山の所へ!』
サッサッサッ
大野(馬鹿野郎…!馬鹿野郎…!)
笹山『ちょっと…大野君速いよ…』
大野『わりぃ、足が止まらないんだ。』
大野『もうすぐだ!』
サッサッサッサッ
大野『…………杉山。』
大野『うぅああああああ”あ”!ぅうぅ…あああ!』
笹山『あの黒い塊が…杉山くんなの……』
大野『ああ…杉山…!杉山…!す”ぎやま”ぁぁ…!!!!』
笹山『…こんなになるまで…頑張ったんだね…』
大野『そのボール…持って帰って来るって…言ったよなぁ…。』
笹山『大野君…』
大野『ごめんな…!ごめんな”ぁ…っ!!』
大野『人一倍運動神経よくて、強がりで、そのくせ馬鹿正直のお人好しで、何やってもオレより出来て。スゴイ無鉄砲だけど…すげぇ羨ましくて…』
笹山『…ぐすん』
大野『なのに気がついたら、もう跡形もなくて…オレなんにもしてやれなくて…』
笹山『…』
ぎゅ
大野『…笹山さん?』
笹山『ごめんね…抱いてあげる事くらいしかできなくて…』
大野『なんで謝るんだよ…嬉しくてたまんねぇよ。』
笹山『ほんと?大野君の悲しみは抱き締めてあげられないかもしれないけど…大野君なら抱き締められるから。』
大野『ありがとう笹山さん、オレは幸せだ。』
笹山『やだ///幸せだなんて…///』
笹山(藤木君の時とは違う、すごく暖かくて、優しい温もり。大野君の体温。)
笹山『幸せってね、不幸を味わった人にしかわからない感覚なんだって、お母さんがいってたわ。』
大野『そのとおりかもな…』
大野(杉山…お前はここまで考えて…命を捨て売ってまでオレに幸せを与えてくれたのか…)
大野『…グスン…ははっ、オレは幸せ者だな。』
笹山『泣かないの、ほらあたしの武器の支給品のハンカチ!涙拭いてあげるから。』
大野『ありがとう…笹山さん。』
キートン『深くだきしめあった2人。だが、不吉は忘れた頃にやってくるのだ。』
山田『み”づげだじょー。』
大野『山田!?』
笹山『山田君!?』
大野『あいつは笹山さんの知ってる山田じゃねぇ!逃げるぞ!』
笹山『う、うん!』
山田『逃がさな”いじょ!』
大野『早くっ!』
笹山『うん!』
サッサッ!
ドタ!
笹山『きゃあ!…いたたた…ころんじゃった』
大野『笹山さん!危なぁあああ”い!』
ブオオオン!
ドサッ
山田『あばば!首が真っ二つだじょ!』
大野『笹山さぁあああああああん!』
山田『お”お”の”~』
大野『許せねぇ!』
サッサッサッ
ばしっ!
大野『入ったぜ!』
山田『あはは!痒いじょ!』
大野『何!?』
山田『いただきま”す”じょ!』
ガブッ
大野『あああああ!』
ガリッガリッ
大野『っつ!あああああ!ああああああ”!』
ガリッガリッガリッガリッ
大野『…』
大野(わりぃ杉山…約束守れそうにないや。)
大野(もうすぐそっちへ行くぜ、また会えるな。今度は笹山さんも入って三人だな。はははは。)
大野(未練だらけだぜ、さくら…必ず生き残れよ。じゃあな…。)
ガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッガリッ
Part28
―冬田さん殺したのオレなんだ―
―美味い”じょガリッガリッ―
―写真届けてくれよ―
―撃つぞ!―
―やめろさくら!―
―つぎはお前だ―
まる子『…。』
山根『どうした!?何が起こった!?』
ザク!
山根『あ”あ”あ”!』
まる子『…。』
城ヶ崎『きゃあああ!』
城ヶ崎『さくらさん!貴方自分がしてること分かってるの!?』
まる子『あはははwwwうるさいなぁwwwみんな裏切り者だよwwww』
城ヶ崎『!?』
まる子『だって結局人殺しちゃうんじゃん!wwww』
まる子『みんな自分が大事なのさwwwあばばばww』
城ヶ崎(さくらさん、あまりの恐怖と絶望感で壊れちゃったの…?)
まる子『ほらwww刃物が見えるかいwwwwキレイでしょうwww』
城ヶ崎『いやあ!』
ズタ!
城ヶ崎(やだ!痛くて足が動かない!)
まる子『さよならだよ。けっwけっwけっw』
ざしゅ
城ヶ崎『…あ…ぁ…』
城ヶ崎『…』
まる子『あらやだねwww死んじゃったよwwあははははははwwwwwWWW』
まる子『あたしゃまだ殺したりないよ。』
キートン『殺意が花開く時、悪魔の果実が実ろうとしていた。』
Part29
PM17:00
折原『だれかくるぞっ!』
西村『…うん…ゴクリ。』
ガサゴソ
西村『伊藤さん!それに山田さんも!』
伊藤『西村くん折原くん!助けて!』
杉浦『急にどうしたんだい!』
山田か『追われてるのっ!』
伊藤『来る!』
まる子『逃げても無駄だよ…けっけっけっ』
折原・西村『さくら!?』
杉浦『よし!いくぞ西村!』
杉浦『標準固定!ターゲットロック!』
西村『発s…』
西村『!!』
ブシャアッ!
伊藤『西村くん!』
山田か『いやぁあああ!』
折原『やばいって…』
伊藤『さくらさん!落ち着いt』
ズバァ!ブシャアアア!
折原『ああ…あぁああ…a』
シュンッ!!!
ドサッ…
山田か『いや!来ないで!』
山田か(あれれ?さくらさんがいないよぉ!?)
―ここだよ♪―
山田か(どこ!?…上!!!)
ザガッ!
山田か『…ぁ……』
ザク!ザク!ズブ!
まる子『ぅはははははははぁあ↑www』
まる子『うだっだー♪うだっだー♪うだうだだー♪』
まる子『生き残るのは、あたしだよ。』
まる子『あ♪た♪し♪』
まる子『けっwけっwけぇwwwW』
まる子『愉快だよwW』
PM20:00
たまえ『あれ…なんであたし泣いてるんだろ…』
たまえ『だってまだ何も……』
たまえ『でも…涙が止まんないよぉ…なんでなんで』
たまえ(ダメ泣いちゃダメ…泣いちゃダメなの…ダメぇ…)
たまえ『ぅあああん!』
キートン『たまえの心は感じ取っていた、今まで最も大切にしていた何かが、今どこかで壊れ落ちようとしていることを。』
たまえ『ぅあああん!ダメ…!こ…しちゃ…ダメ…!…ま…ちゃん』
たまえ(なんであたし泣いてるの…自分で自分が何言ってるかわかんなぃよぉ…)
たまえ『ぅあああん!』
たまえ(涙我慢できないよぉ…苦しいよぉ…胸がチクチクするよぉ…)
たまえ(悲しいよ…辛いよぉ…何もまだ終わってないのに…何で…)
たまえ『ぅあああん!ぅああああん!』
?『おや?あの声は…?』
?『おーい!誰かおるのかー!?』
たまえ『…?グスン』
たまえ『まるちゃんの家のおじいちゃん!』
ともぞう『おやおやたまちゃんじゃないかい、こんな所でどうしたんだい?いつもかけてる眼鏡もないし…服もボロボロじゃないかい。』
たまえ『眼鏡おっことしちゃって…おじいちゃんこそどうしてこんな所に?』
ともぞう『わしは…かくかくこうこう…』
たまえ『それは大変でしたね…それじゃあヒデ爺は?』
ともぞう『途中ではぐれてしもぅてな…』
たまえ『そうなんですか…けどもう時間がないんです…。あたしまるちゃん探さなきゃ。』
ともぞう(あー…ヒデ爺さんや、もう一度肉奉行したいのぉ…。悔しいのぉ、悔しいのぉ…。)
たまえ『大丈夫ですか?目が明後日の方向を向いてましたよ。』
ともぞう『は!す、すまん。話はわかった、一緒にまる子を探そう。』
たまえ『いいんですか!?』
ともぞう『なぁに、目的はお互い同じ。それに…一人は心細いじゃろ?』
たまえ『うん…。』
ともぞう『ささ、では行きましょうぞ。』
たまえ『ありがとうござぃます…うあああああん!』
ともぞう『え?あ?どうしてなくんじゃ?』
ともぞう(最近の若い子はわからんのぉ…トホホ)
たまえ『あたしここにきてからずっと一人で…ずっと寂しくて…うぅううぅ』
たまえ『ごめんなさい、泣いちゃって、ごめんなさいごめんなさい…ぅあああん!』
ともぞう『い、いいんじゃよ。ほれほれ泣くな泣くな、ベロベロバーwwwwWベロベロバーwwwwW』
たまえ『グスン…あはは、面白い』
ともぞう『ほら泣きやんだ、たまちゃんには笑顔が似合うぞ。』
たまえ『あ、ありがとうございます///』
たまえ(まるちゃんにはこんなおじいちゃんがいて羨ましいよ。あたしには生まれた時からおじいちゃんもおばあちゃんもいなかったから…。)
たまえ『またおうち遊びに行かせてくださいね。』
ともぞう『ああ、いつでもおいで。』
ともぞう『今度こそ、出発進行じゃ!』
ガサガサ!
たまえ『!?』
猪『ぶぎゃー!』
ともぞう『まwたwおwまwえwかw』
ともぞう『この前やったヤツの家族かの…』
ともぞう『ひゃあ!くるなぁ!』
たまえ『おじいちゃん危ない!』
ともぞう『ひいいい!』
ダッダッダッ
ともぞう『うわあああ”!』
ともぞう『すまぬ!たまちゃん!すまぬーーー”!!』
ダッダッダッ
たまえ『あぁ…いなくなっちゃったよぉ…』
たまえ(またひとりぼっちだ…寂しいよ。)
ダッダッダッ
ともぞう『ひいいい!』
猪『ぶぎゃー!』
ともぞう『わしについてきゅるぬぁあああ!!ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー !ナノナノナノリラロローナノナノナノリラロローイー!』
ともぞう『くるな”っ!くるな!猪太郎めっ!』
ダッダッダッ
ともぞう『うわわわわわ!ラッシュじゃ!ラッシュアワーじゃ!!』
ともぞう『なんか走りまわってテンション上がってきたわい!www』
猪『ぶひー!!』
ともぞう『ばーかwwばーかwwwぶたっぱなwwwベロベロバーwwwwベロベロバーwww』
ともぞう『ヴェwロwヴェwロw…』
ともぞう『ヴァ~かwwwwww』
猪『ぶびーっ!!!』
ダッダッダッ
ともぞう『猪さん遅い!遅いですぞ!wwwそれじゃあまるで豚ですぞwwww』
ともぞう『豚足ふぉー!www豚足ふぉー!www』
猪『ぶびー!ぶびー!』
ダッダッダッ
ともぞう『ひゃははwwwぶびーwwwぶびーwww』
ともぞう『ぶびー…ぶびー…はぁはぁ…』
ともぞう『まずい、調子に乗り過ぎた…』
ズト!
ともぞう『いたたた…転んでしもうた…って!まずい!』
ダッダッダッ!
猪『ぶぴぴぴ!!!!』
ともぞう『あー!死ぬ”ー!あーれー!』
ともぞう『あー!れー!…あれ?』
猪『…』
ともぞう『ヤツも転びおった…』
ともぞう『しかも木にぶつかっておる…』
ともぞう『どれどれ、脈はないようじゃな…。』
ともぞう『…ニコ』
ともぞう『テテテーテーテーテッテテー!♪wwww』
ともぞう『はははwwwこの猪はとんだ馬鹿者じゃのおwww』
ともぞう『こんな老いぼれに殺られるとは…悔しいのおwwww悔しいのおwwww』
ともぞう『こんな立派な玉ぶら下げておるのにwwwwこれが本当のたまちゃんですなwwwあ…wたまちゃん…』
ともぞう『…ふぅ。そうじゃった…皆を探さねば…。』
トボトボ
Part30
PM22:00
花輪『やっと…分かったぞ。ずっと確認してたから間違ない…。』
花輪『この地図はクラスメイトのだれかが死ぬ度に表示範囲が広くなってるんだ。』
花輪『つまり僕らの移動できる領域を表してたんだね…。』
花輪『もうR-1もかなり広がってる。』
花輪『一体何人の人が…』
ジー
テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
アナウンス『夜の死亡者報告♪伊藤、大野、折原、関口、小杉、笹山、城ヶ崎、杉山、富田、土橋、永沢、西村、野口、長山、長谷川、はまじ、平岡、藤木、冬田、前田、みぎわ、山田か、山根
残り時間8時間です♪』
花輪『!?…まてよ!僕をいれてあと5人しかいないぞ!あぁああ!』
花輪『レディー達…すまない。本当にすまない。』
花輪『レディー達に約束するよ、僕が必ず謎を解く。影で僕らをもて遊んでる奴に約束するよ、僕は君を許さない。』
ガサガサ!
花輪『誰だ!?』
グルル…
花輪『虎!?タイガー!?なぜここにこんな動物がいるんだい!』
花輪『まずい…!』
虎『ガルル!』
しゅん!
花輪『まずい!!!!』
?『とぅああ!!』
虎『…!グガ…』
花輪『…あ…やっと来たか!』
花輪『やっと来たね!ヒデ爺!』
ヒデ爺『お待たせしまして大変申し訳ありません。』
花輪『いいんだよヒデ爺…ありがとう…。心から感謝するよ。』
ヒデ爺『感謝の極みでございます。あの虎はこの西条ひでじに御任せください。』
花輪『まかせたよヒデ爺。』
ヒデ爺『かしこまりました。』ニコ
虎『ガウッ!』
ばしゅっ!
ヒデ爺『とぅあああ!』
ばしゅっ!
花輪(…!高い!)
虎『がるるるる!ぐがぁああああ!』
ヒデ爺『とぅああ!らぁああああああ!』
ぐばしっ!!!!
ドサッ…
虎『…』
スタ。
ヒデ爺『任務完了でございます。』ニコ
花輪『すごいよヒデ爺!』
ヒデ爺『虎など猫も同然です。』
花輪『帰ったらシャンパンをご馳走するよ。ちょうど年代物のブランデーが手に入ったんだ。』
ヒデ爺『ありがとうございます。西条ひでじ、心より感謝しております。』
花輪『はは、そんなに頭をさげるなよ、僕は君にあえて何より嬉しいよ。今すぐにでも乾杯したいところだ。』
花輪『暗い部屋でキャンドルに照らされるシャンパンタワー。最高の眺めじゃないか。』
ヒデ爺『実に楽しみです。是非お友達も誘ってお祝いしましょう。』
花輪『はは…実はもうほとんどいないんだ。』
ヒデ爺『それはいったいどういうことなのですか…?』
花輪『ここへ来て生き残ってるのは、さくら君、穂波君、山田君、まるお君、そして僕だけなんだ。』
ヒデ爺『なんてことでしょう、今すぐ私が警察を呼びに行きましょうか?』
花輪『それは無理なんだヒデ爺、あと8時間したら、この首輪が爆発するしくみになってるのさ。』
ヒデ爺『なんと…!一体誰の仕業で…?』
花輪『わからない、ただ”のろ”という言葉が関係してるらしい。』
花輪『ただ、僕も少しずつ分かってきたよ、なんとなくだけどね。』
ヒデ爺『いまいち話が読めません…詳しくお聞かせください。』
花輪『分かったよ、今まで僕がみてきた事を全部話そう。』
Part31
PM0:00
まる子『…誰もいないね。さすがに数が減ると見つけるのも大変だね。』
まる子『あれれぇ?あそこだけ明るいね。行ってみよう。』
まる子『綺麗な場所だねぇ。ここは木が無くて月が良く見えるよ。』
まる子『お菓子もだいぶ落としちゃったし。この辺りですこし休むことにするよ。』
まる子『あー…暇だねぇ、そういやあと残ってるの誰だっけかな。』
まる子『あたしと、山田とまるおと花輪君…そういや花輪君見てないね。あと、たまちゃん。』
まる子(たま、ちゃん…?)
―今日は一緒にお昼ご飯食べようね。―
まる子『うああああ!なんだよ今のは!』
まる子『消えちゃえ!消えちゃえ!あたしの中から消えちゃえ!』
まる子『ああああ”!』
まる子『はぁ…はぁ…頭が痛いよ。』
まる子『あたしの邪魔をするヤツはみんな消えちゃえばいいんだ…はぁ…はぁ…。』
キートン『月が赤いナイフを照らしていた。』
たまえ『ぅう…暗いよ…怖いよぉ…』
トボトボ
たまえ『お腹ペコペコだし…誰もいないし…うぅ。』
たまえ『時計…あと6時間しかない、日の出には終わっちゃうんだね、何もかも。』
たまえ『泣いても笑ってもあと6時間…あたしがんばる。』
たまえ『だって一番大切な友達だもん。』
キートン『ただひたむきに友を想うたまえであった。』
ともぞう『暗いのお…こころ細いのぉ…』
ともぞう『もう夜も深いぞ…』
ともぞう『まる子ぉ!まる子やぁ~!』
ヒデ爺『そういう訳でしたか…』
ヒデ爺『坊ちゃまの安全の為、この私命に変えてもお守りします。』
花輪『ああ、ありがとう。』
花輪『それにしても、今日は静かな夜だね。』
花輪『まるでこれから嵐でもくるみたいだ。』
ヒデ爺『坊ちゃま、そのコンパスを見せてくだされ。』
花輪『ああ、これかい。』
ヒデ爺『これは素晴らしい!側面は金!それに針は糸のように細い金属、印は全てアメジストですね。まるで鉱山でもあるようです。』
ヒデ爺『しかし、樹海でコンパスが使えるとは…磁場でも発生してるみたいですね。』
花輪(磁場…?)
Part32
AM2:00
まる子『あー…ひまだねぇ、誰かこないかね。』
山田『ざぐら”ー…』
まる子『山田かぃ…待ってたよ。けっwけっwけっw』
山田『おまえもブオオンしてやるじょー!あばばwwあばばwww』
山田『さくらのナイフ可愛いじょ!あばば!可愛いじょ!』
ブシュッ!
山田『血だじょ!血だじょ!オイラの血だじょ!痛いじょ!』
ブオオン
まる子『!…甘いよ山田。』
まる子『それっ!』
ざっ!
山田『あわわ”!砂がぁ”!前がみえないじょ!』
ブン!ブン!
山田『あばばばば!どこだじょ!』
まる子『ここだよ!』
ざしゅ!
山田『ああ”!いだいじょ!ざぐら~!』
ブオオン!
まる子『今だっ!!』
グブシュッ!
山田『あああああああああああ!!!!』
山田『腕が!腕が!左手がないじょ!ないじょー!』
まる子『けっwけっwこれでチェーンソーは使えないねw』
山田『さくら”…カチカチだじょ!カチカチしてやるじょ!』
山田『これは痛いじょー!痛い”じょー!!!』
シュン!
まる子(早い!…でも月の光りで影がまるわかりだよ…けっwけっw)
ザク!
山田『…っあああ!』
山田『なんでだじょ!なんであたんないんだじょ!ザクザク痛いじょ!ザグザグ痛いじょ!』
山田『食って”や”る!』
ガブッ!
まる子『しまった!』
まる子『離してよ!』
ザク!ザク!
山田『美味しいじょ…』
まる子『効いてないの!?』
山田『ガブガブだじょ!』
まる子『ぁ…ぁあぁ…』
ガリッガリッ
ヒデ爺『そうでしたか…よくぞここまで頑張りましたね。花輪家の跡取りとして申し分ないです。』
ヒデ爺『そう言えばこんな物を拾いまして…もしかしたら”のろ”について何かわかるかもしれません。』
花輪『これは?ノート?この字や喋り方は野口君か。おや、走り書きがしてあるね。』
花輪『連動や死亡者ってのは地図のことだね。』
花輪『最後の三人…北…0の領域?確かに方位磁針は常に北をさしていた…』
花輪『まさかぁ!!!!』
花輪(ぁあああ!なんで今まで気付かなかったんだ!)
花輪『ヒデ爺!コンパスを!』
ヒデ爺『は、はい…』
花輪『やっぱしだ…コンパスの北の表記はN-0』
ヒデ爺『Nは北、0は経緯を表してますな。しかしそれがなにか…』
花輪『そして…!』
―今日は一緒にお昼ご飯食べようね―
まる子(まただよ…ぁああああ)
まる子『ぅあああああ!あたしの頭から離れろぉおお!!!』
ズグシャ!
山田『え”?あで?あで?オイラの体があんなに遠くにあるじょ…あで?痛いじょ、痛い痛いじょー!ああああ”!』
まる子『はぁ…はぁ…』
まる子(あいつ頭外れてんのにまだ喋ってるよ。ホントに化け物かもね。)
まる子『…あんたのチェーンソーだよ。』
ブオオン!
山田『やめるじょ!やだじょ!死にたくないじょ!やだ!やだ!あばば!やだ!やだ!や!tjmhtpgoptdぁあ”!』
グチャグチャグチャ!
まる子『けっwけっw楽しいねぇwww』
山田『…』
まる子『ふんずけちゃえ!!!』
ブチッ!
まる子『けwけw月も星も雲がかかってきたよ。いい天気だねぇw』
けっけっけっけっけwwww
キートン『暗い夜空に冷たく響くまる子の声であった。』
花輪『地図が動くぞ!』
花輪『やっぱり出たよ!領域R-0地点!』
花輪『北を表すN-0と最後の移動範囲を表すR-0!』
花輪『つまり、”NORO”!行くぞヒデ爺!』
花輪『目指すは領域0の北!最果ての領域へ!』
ヒデ爺『かしこまりました!!捕まってください』
ざっ!
たまえ『あ、これは!?』
たまえ『まるちゃんの飴!?』
―おじいちゃんにいっぱい買ってもらったもんねー、ほら―
たまえ『間違ないない!まるちゃんの飴だ!』
たまえ『ここを辿っていけば!』
タッタッタッタ!
たまえ『急がなきゃ!』
たまえ(まるちゃん…!まるちゃん…!)
キートン『得体の知れない思いに駆られ、彼らはそれぞれの道に走り出した。』
キートン『物語も大詰めを向かえようとしている。』
Part33
ともぞう『だいぶある歩いたな…』
ともぞう『…!…まる子!?』
ともぞう『まる子ぉ!』
まる子『?』
まる子『お、おじいちゃん!?』
ともぞう(ナイフなど持ってどうしたんじゃ…しかも血まみれで…まさか!)
ともぞう『やめんかまる子ぉ!』
まる子『あたしゃなにもしてないよ。おじいちゃん…寂しかったよお!怖かったよお!』
ともぞう『まるこぉ…何も言わんでええ、おじいちゃんの所へおいで。』
まる子『うわわわん!おじいちゃ~ん!』
ともぞう『まるこぉおお!』
ザク。
ともぞう『まる…子?』
まる子『…。』
ともぞう『…な…ぜ…じゃ…』
ドサッ
まる子『…。』
まる子『けっwwけっくwあはwあはははははw』
PM4:00
花輪『まだつかないのかい、ヒデ爺!』
ヒデ爺『いえ、もうすぐ着くはずです。』
花輪(Nが指しているところ、磁場を発してるところ…つまりそこに電波の司令塔があるはず!電波塔R-0が!)
サッ!
たまえ『まるちゃん…!まるちゃん…!』
たまえ(足が勝手に動くんだよ。まるちゃんがいる…近くにいる!)
ダッダッダッ
たまえ『まるちゃん…!』
ヒデ爺『黒い扉!ここです!ここが電波を発してるようです!』
花輪『入るぞ!ヒデ爺!』
ガタン
たまえ『はぁ…!はぁ…!』
ダッダッダッ
たまえ『あれは?まるちゃん!』
たまえ(やっと…やっと会えたよぉ。)
たまえ『まるちゃーん!!』
Part34
ガタン
?『こんばわ、花輪くん。私の置いた手紙の謎は解けたようですね。』
花輪『…!先生!?隣りにいるのは、まるお君!?』
先生『三日ぶりですね。遠足は楽しかったですか?』
花輪『何をいってるんだ!貴方がのろじゃないのかい!』
先生『ここに辿り着いたことは褒めましょう。しかしそれでは70点ですよ。』
花輪『70点?』
先生『まぁ合格点ではあります。しかし”のろ”の意味する言葉までは分かっていないようですね。』
先生『NORO、つまりNo offend Real origin.この言葉を並び変えると”罪無き真の起源”という意味になりますね。』
花輪『真の、起源?』
先生『全ての出来事には起源があります。しかしその発生に罪はありますか?いえ、起源の本質は無罪です。全ての物事は根本的な起源の上に成立つ事象に過ぎないのですから。』
先生『いやはや、みなさんは予想以上でしたよ。人を食べるようになった山田君、恐ろしい身体能力を身に着けたさくらさん、そしてここたどり着いた花輪君。素晴らしい成果だ。』
花輪『まってくれ!みんなに何をしたんだ!?』
先生『君は勘違いをしてませんか?私は何もしていませんよ。極限状態の中で、彼らが本当の自分を見つけただけです。』
花輪『本当の、自分?…』
先生『文明があるレベルに達した時、自らを破壊していく性質をもっているのと同じですよ。』
先生『彼らは度重なる極限と生死の狭間で、自我を破壊しそして自らを起源へと還元したのです。遥か昔、人類発生のその起源時点まで。』
先生『生まれたままの本能で動く者に、罪はありません。ただ心に従い、殺戮衝動を繰り返し、終わりを繰り返すのです。』
花輪『黙れ!それは間違っている…規則やルールがあるからみんな生きてるんじゃないか!貴方も僕も!』
先生『それは貴方が社会に洗脳されているだけです。』
花輪『!?』
先生『規則や法律など文明の発展に伴う矛盾要素でしかありません。文明の発展を促し、そして人類の本質の発達を抑制する一種の指標でしかないのです。』
花輪『!?』
先生『考えてもみてください。人類の歴史は殺戮の歴史です。死者の上に死者を重ねた死の螺旋。非常に不安定な死者の山なのです。そしてその頂に君は立っている。まるで君の存在自体が人類の叡智を比喩しているようだ。』
花輪『何を言ってるんだい!僕は人類の叡智でもなんでもない!貴方のクラスメイトさ!』
先生『熱くなるなんて花輪君らしくないですね。さぁ、”のろ”を知った今貴方は一体どうしますか?』
花輪『この装置を止める!そしてみんなを解放する!たとえ四人でも、その命を救うんだ。』
先生『四人?おやおや、まるお君を含んじゃいけませんよ。』
花輪『なぜだい…?』
先生『勘違いしないでください。まるお君は最初から”こちら側”の人間です。』
花輪『…そうなのかい?まるお君?』
まるお『ずばり、そうでしょう。』
花輪『じゃあその首輪は…』
まるお『もちろんダミーです。』
花輪『!?』
花輪『なんてことだ…しかしあの装置を止めなければならない、電波を遮断して首輪を外さなければ。』
先生『そういう訳にはいかないのです。』
花輪『なぜだい!?そこをどいてくれ!』
先生『貴方にそこまで教える義理はありません。さぁ、帰って殺し合いの続きをお楽しみください。』
花輪『いやだ、そこをどけ。』
ヒデ爺『お行きなさい、坊ちゃま。』
ヒデ爺『この西条ひでじ、あらゆる主人を点々と移り変わってきました。しかし坊ちゃまに会ってから世界が変わったのです。坊ちゃまと初めて会ってからの数年間、おおいに楽しませていただきました。執事でありながらこれ程の幸せを味わえた主人は貴方が初めてなのです。』
花輪『ヒデ爺…』
ヒデ爺『それに、まってる女性方がいるではありませんか。彼女達を止めるのは坊ちゃまにしかできないことです。』
ヒデ爺『主人に物を頼む私は執事失格かもしれません。しかし、それが最善だと感じた故の決断です。』
ヒデ爺『この老いぼれの最後のお願いです。どうかここは私めに御任せください。』
花輪『…分かった…任せたよ。でも一つお願いがある。』
ヒデ爺『?』
花輪『必ず生きて家に帰ることだ。』
ヒデ爺『坊ちゃま…』
ヒデ爺『かしこまりました。』ニコ
花輪『僕は行くよ。家に帰ったらまたグラスを交えよう!必ずだからな!』
さっ!
ヒデ爺『はい、いってらっしゃいませお坊ちゃま。また会いましょう。』
ヒデ爺(いつか、どこかで。)
まるお『逃がしませんよ!』
さっ!
たまえ『きゃあああ!』
たまえ『まるちゃん!それ…』
まる子『あはははぁあw邪魔なんだよwどいつもこいつもww』
まる子『あんたもこうなりたいのかいwけっwけっw』
たまえ『やだ…やだよ…ダメだよまるちゃん…!』
たまえ『そんなまるちゃん嫌いだよぉ!』
―嫌いだよぉ―
―嫌いだよぉ―
―嫌いだよぉ―
まる子『ぅうぅ…あああああ”』
―どいつもこいつも、じゃまだ、あたしの邪魔をする―
―消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ消えちゃえ―
まる子『あああああ!』
たまえ『もぅいいじゃない…やめようよ…一緒に帰ろ?』
―一緒に帰ろ―
―一緒に…2人で―
―あたしは―
―本当の―
まる子『あああああ』
シュン!シュン!シュン!
たまえ『きゃあああ!』
まる子『ぜぇ…ぜぇ…。あんたがいるから…あんたがいるからぁあああああ!』
たまえ『ダメ!まるちゃん!』
まる子『殺してやるぅううううう!』
たまえ(怖い…やだ…足がすくんで動かない…。)
花輪『はぁ…はぁ…もうすぐだ。あの部屋のモニターで確認できたよ、穂波君とさくら君はR-1の東にいる…急がなきゃ。』
まるお『逃がしませんよ!』
ダン!ダン!
花輪『危ない!銃弾!?』
花輪『すまないけど、君にかまってる暇はないんだ。』
シュン!
ばしっ!
まるお『あーれー!』
花輪『携帯が頭にぶつかっただけで失神か…なんてひ弱なんだい。これじゃレディーはついてこないよ。』
花輪『よし、急ごう!』
ヒデ爺『そこを通してもらいますよ。』
ヒデ爺『みたところかなりの腕前のようですな。一つお手合わ願いましょう。』
先生『望むところです。』
先生『しかしこれで装置に傷が入ってはこまります、屋上へ行きましょう。』
すた、すた…
ヒデ爺『これでも私は空手四段、柔道五段、英検一級、エネマグラ検定二級、テコンドー二段、クラブガマ黒帯をもていましてね。』
すた、すた…
先生『奇遇ですね私も空手四段、柔道五段、英検準一級、エネマグラ検定二級、テコンドー二段、クラブガマ黒帯をもっていますよ。』
ヒデ爺『おや、この勝負、英検0.5級分私に分がありますね。』
先生『勝負はやってみないとわかりませんよ。ふふ。』
すた、すた…
先生『屋上です。さぁ、始めましょうか。』
ヒデ爺『いざ…』
先生・ヒデ爺『参る!!!!』
ばしゅっ!
ヒデ爺『高い!』
先生『もらいましたよ。』
先生『そぃやあああ!』
ヒデ爺(そして速い!)
ヒデ爺『とぅああ!』
ドゴン!
ヒデ爺『ぐ…なんという力…』
先生『そぃやあああ!』
ばしっ!
ヒデ爺『ぐぅああ!』
先生『サーッ!』
先生『おやおや、英検0.5級分の力はその程度ですか?』
ヒデ爺(…からだが思うように動きません…さすがに手強いですね…。)
先生『はは、貴方はパワー、スピード、反射全てが素晴らしい。しかしお体がついてこれてませんよ。』
ヒデ爺(くぅ…このままでは)
先生『そおいいやぁあああ!』
ヒデ爺『ぐぶあっ!』
先生『私と貴方の年齢差から生じる、力の差は英検何級分ですかね?』
先生『3級?5級?10級?…否、100級くらいですかね!』
ばしっ!
ヒデ爺『ぁあああ!』
ヒデ爺(坊ちゃまの為にもここは負ける訳にはいかないのです!)
ヒデ爺『とぅああ!』
先生『そぃやあ!』
ばしっ!ばしっ!ばしっ!
ばっ!ばっ!ばっ!ばっ!
ヒデ爺『とぅとぅとぅとぅとぅ…!!』
先生『そぃそぃそぃそぃそぃ…!!』
ヒデ爺『とぅああ!らぁあああ!!!!』
先生『そぃやああ!さーっぁああ!!!!』
ドゴーン!
まる子『ぁああああ”!あんたなんか消え”ちゃえ”え”!』
たまえ(ダメ…動いて…動かなきゃ。まるちゃんがこんなに近くにいるんだ…もうちょっとなんだよ…)
たまえ(止まってちゃダメ…踏み出さなきゃ、強くならなきゃ…)
たまえ(あと一歩なんだ…あと一歩踏み出さなきゃ、まるちゃんに届く一歩を…。差し延べなきゃ…まるちゃんを抱き締める手を
ヒデ爺『はぁ…はぁ…』
先生『はぁ…はぁ…』
ヒデ爺『この戦いの目的は…一体…』
先生『人類の再生ですよ…。』
先生『文明に埋もれ、本質を失った人類を…再び蘇らすのです。』
ヒデ爺『それが一人や二人ではどうにもならないでしょう。』
先生『貴方は知らない、今も世界中のどこかでこの戦いは起こっている…毎日毎日。世界は望んでいるんですよ。人類の再生を、真の起源への還元を。』
ヒデ爺『なんと…!このような惨たらしいことが毎日、今もどこかで…』
先生『古代にはスパルタという王国がありました。弱い者は死に、強き者が生きる国です。最後に残ったわずかな精々達は、自分たちの百倍はくだらないであろう軍勢をまたたくまになぎ倒しその地位を絶対のものにしたのです。』
ヒデ爺『しかしそこもいずれは滅びました。大勢人の人がいてこそ、世界はバランスを保てっているのではないですか!』
先生『何をばかなことをおっしゃいますか、いつの世もいつの時代もこの世界を変えて来たのは一握りの人間だけです。残りの人間は強き者に付き従ってるだけです。』
ヒデ爺『それは…』
先生『貴方もそうでしょう。主人に這いつくばって生きている。そうでなければ自分の価値を見出だせない!そうでなければ生きられない!違いますか!』
ヒデ爺『!!』
ヒデ爺『くぅ…。』
先生『反論できないようですね。』
先生『貴方も所詮は小さき者、我々の世界創世には必要ない存在なのです。』
先生『さよならです。』
先生『そぃやああああ!』
花輪『残り15分!!急がなきゃ!速く!もっと速く!』
ダッダッダッ!
花輪『はぁ…はぁ…無事でいてくれレディー達!』
ダッダッダッ!
たまえ『まるちゃん…!』
まる子『ぅうああああああ゛!!!!』
たまえ(行かなきゃ!まるちゃんともう一度!あの頃に戻らなきゃ!)
ザク!
たまえ『っぁあ!…』
たまえ『っでも…』
ぎゅ
―あたしゃまだ眠いよ―
―まるちゃん…ぅうぅ―
―あれ…誰だろ?女の子みたいだね…―
―ぅわわわん!―
―泣いてるのかい…?―
―ぅうぅ…グスン…まるちゃん―
―あたしを呼ぶ声がする―
―懐かしくて…凄く優しくて…暖い声―
―あー思いだしたよ。あの声だ…あたしの大好きな友達。一番掛け替えのない友達だよ。―
―た…ま―
―――
――
―
ヒデ爺『とぅああ!』
ばし
先生『まだ逆らいますか。』
ポツ、ポツ、ザー!
先生『おや…雨ですねぇ。そろそろ決着をつけますかね。』
ヒデ爺(坊ちゃまこの西条ひでじめが命に変えても使命を果たしてみせます!)
ヒデ爺『とぅあっ!』
先生『そぃやっ!』
先生(重い…!)
ヒデ爺『らぁああああ!』
先生『くぁああ!』
ばしん!
先生『あのからだのどこにそんな力が…』
ヒデ爺『まだまだ行きます!』
ヒデ爺『とぉうああ』
ズゴ!
ヒデ爺『とぅあああ!らぁあああ!』
先生『ぐふっ!』
先生(なんて…強s)
ばし!
先生『く…っ!』
ヒデ爺『雨の筋一本の隙間に見えるわずかな間隔…水滴と水滴の間に貴方には見えない微かな死角があります。だてに長生きはしてませんよ。』
先生『まだです!』
先生『そぉおぃややぁああああ!』
先生『さぁああああああーっ!!!!』
ばし
先生『何!?っつくあああああ!』
先生(まずい!電線が!)
バチバチバチバチ!
先生『ぁ…ぁ…』
ヒデ爺『受け流し、そして、その力を返す。小さき者が大きな力を制する事もあるのです。私は何度もみてきました。』
先生『貴方は…一体…』
ヒデ爺『私ですか?これまで数々の主人の家を点々と移りながら、ボディーガード、そして暗殺任務をこなしてましてね。ははは、何年も前のはなしですよ。』
先生『どおりで…。』
バタン
Part Final
まる子『…たまちゃん…あたし…ごめんね…ごめんね…』
たまえ『まるちゃぁああん…いつものまるちゃんだ…良かった…良かったよぉ…』
たまえ『ぅああああん!まるちゃん!まるちゃん!』
―たまちゃんは雨の中でもハッキリ分かるくらい泣いてたんだ―
まる子『たまちゃん!スゴイ血でてるよ!』
たまちゃん『はは…このくらい大丈夫だよ。』
たまちゃん『それよりもまるちゃんが元に戻って嬉しい。嬉しいよぉ…。ぅわわわん!』
まる子『よしよし…ごめんね…』
まる子『ぅうぅ…ぅわわわん!』
―泣いたよ。いっぱい泣いたよ。キットこの雨よりいっぱい。―
―それは二人の中だけでしまっておける宝物みたいな時間だったさ。―
―そりゃあ、幸せだったさ。―
―生きて来てこんなに幸せと思ったこたぁないねぇ―
―でもねぇみんな、終わらない休み時間は無いんだよ。チャイムは必ず鳴るんだよ。―
花輪『いた!良かった!二人とも無事だ!』
テーテーテーテー♪テーテテテテテテテー♪
花輪(G線上のアリア!あぁ、でかしたぞヒデ爺!)
花輪『レディー達!』
まる子・たまえ『花輪君!』
花輪(響き渡るG線上のアリア、静かな雨の音。2人の美しいレディー。)
―あぁ…僕は今奇跡を見ている―
カシャッ
まる子『あれ?首輪が…』
カシャッ
たまえ『やったぁあ!外れたよ!』
―あぁ…助かった。やっよ。やったよー。―
―そう、思った刹那、背後に寒気が走ったんだ―
まるお『やっと追いつきました!許しませんよぉ!』
ドン!!!!
花輪『!!』
―僕の中で雨や音楽、全ての音が無くなった―
―それは余りに一瞬の出来事だった―
―あの瞬間、僕は首輪が外れた衝撃で下に重心がずれて、転んだのさ―
―転んだ僕の上を光り輝く鉛の塊が飛んでいった―
―その輝く欲望の塊は、木の枝を貫き、、雨を突き抜けて、主人の使命のままに真直ぐ飛んでいった。―
パリンッ
―何かが砕ける音がして、僕は顔をあげたんだ。―
―ねぇ、そこになにがあったと思うかいベイベー。―
まる子『…ぁ…あぁあ…』
たまえ『…』
―銃弾は、カメラのレンズを貫いて、穂波君の心臓を貫いていたのさ。―
―さくら君は朝焼けの空に声にならない悲鳴をあげていたね。―
―レンズの砕ける音は穂波君の命の声と同時に、さくら君の中で何かが砕け散ったことを僕に伝えていた―
―気がついたら僕はまるお君を殺していたんだ。―
ドスッ!
―地面に押し付けて―
あああああ!!
ドスッ!ドスッ!
―何度も何度も殴って―
…
―気がついたら、彼は死んでいた―
―そしたらすぐに誰かの声がして空を、空を見たんだ。―
―ちょうど雨が上がって、綺麗だった。グランドキャニオンより壮大で、ベルサイユより美しくて、レイセンスよりも透き通った朝焼けの空だったさ。―
―するとね、空が光始めたんだ。―
―大きな大きな警報がなって―
―気がつくと、僕らはヘリに乗っていた―
―僕にはそれが、僕らを新しい世界に連れて行くノアの箱船にみえてしかたがなかった。―
キートン『そして昼』
―昼頃になって、僕らは無機質な白い部屋で目覚めた。―
花輪『…警察…?』
―運がいいことにまるお君の件は僕のせいにはならなかった。その日の夜には警察所を出れたよ。家ではヒデ爺やメイド達が明るく迎えてくれたさ。―
―その日は花輪家始まった以来の大パーティーだったね、いい夜だったよ。―
―さくら君かい?あぁ…彼なら―
―20年後―
アナウンサー『今日お昼すぎ、ついにあの大量殺人事件の犯人が出所しました。しかし犯人はずっと口を紡いだままで、20年間一言も言葉を発してないそうです。専門の学者さんにきいてみましょう。』
医者『彼女の症状は酷い精神的なショック状態です。おそらく20年しても取り払えないほどのトラウマがあるのでしょう。』
まる子母『おかえり!』
―バレバレの作り笑顔で家族は優しく迎えてくれたみたいだ―
まる子姉『あんた…久し振りだね。』
まる子『…。』
まる子母『お巡りさんが一度も面接させてくれなかったから、母ちゃん心配したよ。』
まる子『…。』
まる子母『よーし、今日はご馳走だ!母ちゃん頑張って作るよぉ!』
まる子母『野菜を千切りっと♪』
トントントントン
まる子母『そうねぇお肉付きのサラダなんてどうかしらぁ。』
スタ
まる子母『あれ…まる子?いたのかい?』
まる子母『ぁはは、あんたもお料理したいのね、そうだね、もう大人だもんね。』
まる子『…コク。』
まる子母『包丁は危ないから気をつけるのよ。』
トントントントン
まる子母『あらぁ、あんた上手いじゃない。』
まる子『…。』
トントントントン
ザク
―まる子のバトルロワイヤル・完―
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